
洪水の時の川の水は、普段では考えつかないほど、ものすごいエネルギーを持っています。その洪水から川岸や堤防を守る為に、石を積んだりブロックを置いたりすることを「護岸」といいます。これによって、洪水の勢いで堤防が削られたり、崩されたりするのを防ぎます。
堤防の表面は、洪水の力でどんどん削られます。
堤防は崩れることもあります。
洪水の勢いから堤防をしっかり守ります。
高山川・高山橋上流(肝付町・旧高山町)
みなさんが川岸に近づきやすいように緩やかな傾斜の石積みの河岸にしています。すき間は、魚の住処にもなります。
肝属川・大正橋下流(鹿屋市)
洪水の時に水の流れを弱めて堤防が削られるのを防ぐもので、その水制工に自然の石を使って、魚や小さな生物が生活出来るようにしています。
姶良川・更生橋下流(鹿屋市・旧吾平町)
魚の通り道を整備すると同時に、魚が休憩出来るようなよどみを作る工夫もしています。
流域は広くシラスに覆われているので、肝属川の堤防には「シラス」が使われています。しかし、シラスは水に弱く、崩れやすいのが欠点。そこでシラス堤防を、頑丈なコンクリートでしっかり守ってあげる必要があったのです。
肝属川・鹿屋市川西地区
姶良川・鹿屋市吾平町麓地区