肝属川の治水事業

護岸(ごがん) 川岸を洪水からガード

洪水の時の川の水は、普段では考えつかないほど、ものすごいエネルギーを持っています。その洪水から川岸や堤防を守る為に、石を積んだりブロックを置いたりすることを「護岸」といいます。これによって、洪水の勢いで堤防が削られたり、崩されたりするのを防ぎます。

護岸の役割

堤防が洪水の力で削られていくイメージ図

護岸をしていないと

堤防の表面は、洪水の力でどんどん削られます。


堤防が洪水の力で崩れていくイメージ図

そのままにしておくと

堤防は崩れることもあります。


護岸をすると堤防が守られるイメージ図

護岸をすると

洪水の勢いから堤防をしっかり守ります。


肝属川では洪水に強いだけでなく、人や動植物にやさしい護岸を作っています。

最近の護岸工事

石積み護岸の写真

高山川・高山橋上流(肝付町・旧高山町)

石積み護岸

みなさんが川岸に近づきやすいように緩やかな傾斜の石積みの河岸にしています。すき間は、魚の住処にもなります。


水制工の写真

肝属川・大正橋下流(鹿屋市)

水制工

洪水の時に水の流れを弱めて堤防が削られるのを防ぐもので、その水制工に自然の石を使って、魚や小さな生物が生活出来るようにしています。


せせらぎ水路の写真

姶良川・更生橋下流(鹿屋市・旧吾平町)

せせらぎ水路

魚の通り道を整備すると同時に、魚が休憩出来るようなよどみを作る工夫もしています。


肝属川にコンクリートの護岸が多いのは「シラス堤防」をしっかり守るため。

流域は広くシラスに覆われているので、肝属川の堤防には「シラス」が使われています。しかし、シラスは水に弱く、崩れやすいのが欠点。そこでシラス堤防を、頑丈なコンクリートでしっかり守ってあげる必要があったのです。

洪水で堤防が崩れた様子(平成5年8月)
洪水で堤防が崩れたようす

肝属川・鹿屋市川西地区

洪水で堤防が崩れたようす

姶良川・鹿屋市吾平町麓地区


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