
川の長さは、源流から河口までを言います。肝属川の長さは九州内にある一級河川20河川中19番目に位置し、九州内の一級河川の中では短い方になります。
降った雨がその川に集まる範囲のことを「流域範囲」と言います。肝属川流域は南北約30キロメートル、東西17キロメートルの範囲で広がっています。
大きな川、小さな川がいくつも合流することで大きくなります。その大きな川を「本川(ほんせん)」と呼び、合流している方が「支川(しせん)」です。肝属川は本川で支川は36本あります。
どちらが本川ともいえないような大きな川が合流するので、大雨の時は、一気に水嵩が増します。
流域の中には2市4町、約11万6千人の人々が生活しています。そのうち70%以上が中流にある鹿屋市に集中しています。
流域面積の51%が平地となっています。九州の川の中では、平地が広く、外の川と比較したら約2.5倍もあります。
農業の中でも、特に盛んなのは畜産業。生産額で見たら全体の約60%を占めています。また“黒ブタ”は、全国ブランドとしても有名です。