本明川ダムの目的・効果

本明川ダムの目的

急峻で短い本明川を治めるために

 本明川は河川延長が短く、山から諫早市街地を経ていっきに有明海へ流れるため、大雨が降れば水害が発生し、雨が降らなければ水が残らず渇水となる両方の特徴を持った河川です。
 そのため、本明川ダムは洪水時の河川水位を低下させ沿川地域を守る「洪水調節」と渇水時に農業用水を確保でき、河川生物にも影響が出ないようにする「流水の正常な機能の維持」を目的に整備します。


契機となった諫早大水害(昭和32年7月25日)

昭和32年7月25日梅雨前線による集中豪雨で本明川がはん濫し、諫早市中心部を襲いました。死者・行方不明者は630人(現諫早市)に上り、諫早市は壊滅的打撃を受けました。

 

本明川ダムの効果

大雨の時に洪水を調節し、河川水位を下げます

洪水時に一時的にダムに水を貯め調節する事により、ダムより下流の川の水位上昇を抑え、安全な水位で洪水を流します。

《洪水調節》

       

本明川の河川整備は、諫早大水害相当の流量1,070㎥/s(基準地点 裏山)のうち、本明川ダムにより290㎥/sの流量を一時的に調節する事で780 ㎥/s に低減し、洪水を安全に流す計画です。

 

本明川ダムが完成した場合、諫早大水害規模相当の流量に対して、ダム調節前と調節後では、高城橋上流地点において、約80cmの水位低減効果が期待できます。

 

渇水時に安定した水量を供給します

動植物の保護、流水の清潔の保持、農業用水の安定取水等を正常に維持するために、渇水時においてもダムから流水の供給を行います。《流水の正常な機能の維持》
 

       

                                

       

R2.7出水時のダム効果検証

「令和2年7月豪雨」時に、本明川ダムが完成していた場合の効果を検証しました。

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