河川学習プログラム >遠賀川のお魚ガイド

中流の魚

直方市から稲築町にかけての遠賀川本流や、直方市から田川市にかけての彦山川を、ここでは中流として取り上げました。川を堤防から降りていくと、高水敷と呼ばれる陸地があり水面にたどり着きます。下流の堰の影響で深くなる時期もありますが、砂地ができたりもしています。水はゆっくりと流れ、淵や瀬がはっきりしていません。魚を捕まえるには釣りや魚カゴが良いでしょう。また、橋の上からのぞくと、大きな魚がゆっくり泳ぐ姿も見られます。

八木山川・岩瀬(富田町)の写真
6.遠賀川本流と穂波川(飯塚市)
八木山川・岩瀬(富田町)の写真
7.遠賀川本流(小竹町)
八木山川・岩瀬(富田町)の写真
8.遠賀川本流(直方市)

お魚ガイド 中流

名称 ガイド すがた
カネヒラ 遠賀川で確認されているタナゴの仲間では、一番大きくなる。そして、他のタナゴ類が春から夏に産卵するのに、カネヒラは秋に産卵する。私が間違って産卵管を切ってしまったのは、この魚のメス。 カネヒラの写真
カワヒガイ

このヒガイの仲間もなぜか二枚貝に産卵する。遠賀川は直方市で彦山川が合流する。どちらも同じような大きさの川だけど、そこからカワヒガイは彦山川の方に多く、遠賀川本流には非常に少ない(小竹町まで)。ナシやろか?

カワヒガイの写真
オイカワ

水中を泳ぎ回る”遊泳魚”の中で、最も広く分布している。コイ科の細長い魚は、普通”ハヤ”と呼ばれるけど、遠賀川では産卵期のオスを”イロバヤ”、メスや若い魚を”シラハヤ”、”イワシバヤ”と呼ぶことがある。

オイカワの写真
カマツカ 川底を動き回る底生魚では、最も広い範囲で生息していると思われる。砂底が好きみたいで、おどろかすと砂に潜る。水槽で観察していると、餌を砂ごと飲み込んで、砂だけ出している様子がよく分かる。 カマツカの写真
ギンブナ 日本に生息するフナの仲間は6種とされている。遠賀川では3種が確認されていて、このギンブナは分布も広い。上流部で潜って調査をしていると「なんでこんな所におるの?」と言いたくなる”放流”も見られる。 ギンブナの写真
ゲンゴロウブナ 琵琶湖原産の魚で”ヘラブナ釣り”の対象魚として全国に移されている。遠賀川でも、ため池や本流でのヘラブナ釣り場がある。ギンブナよりも平べったく大きくなる。主に植物性の餌を食べる。 ゲンゴロウブナの写真
ナマズ 遠賀川でのサケは河川美化のシンボルとして有名だけど、年間を通して、遠賀川を代表する魚はナマズだと、私は思っている。流域には”ナマズ伝説”も多い。大人の口ヒゲは4本だが生まれてしばらくは6本ある。 ナマズの写真
カムルチー 日本で”ライギョ”と呼ばれる仲間には、カムルチー、タイワンドジョウ、コウタイの3種がある。遠賀川ではカムルチー、稀にタイワンドジョウの報告がある。朝鮮半島からの外来種で、ひと頃に比べ数は少なくなった。 カムルチーの写真
ブルーギル 私が小学生のころ(昭和40年)には、ため池に放流されていた。初めて見たときは、海の魚のような形やシマ模様が新鮮で”有り難み”があった。今では上流部以外のいたるところに顔を出す、”とんでもない魚”になった。 ブルーギルの写真


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