河川学習プログラム > 遠賀川のお魚ガイド

下流の魚

水巻町の河口堰と中間市の新日鉄用水堰の影響で、広い水面と深くゆっくりとした流れが続いています。「ちょっと川に入って魚とり」とはいかず、調査では「刺し網」といって、魚をからめ捕る網を主に使います。コイやウナギの良い釣り場(投げ釣り)でしたが、今や川のブラックバス釣り場(リバーバスエリア)として全国的に有名になってしまいました。また、ここで普通に生息しているワタカやハスも、もともと遠賀川には住んでいなかった魚です。

八木山川・岩瀬(富田町)の写真
9.遠賀川本流・中鶴(中間市)
八木山川・岩瀬(富田町)の写真
10.遠賀川本流(水巻町)

お魚ガイド 下流

名称 ガイド すがた
ワタカ 琵琶湖淀川水系の移入魚(人によって移された魚)で、遠賀川には昭和40年頃から見られる。”ハヤのようなフナ”とでも言えば分かりやすいかもしれない。今や遠賀川の下流から中流にかけては、もっとも数の多い魚になりかけている。 ワタカの写真
ハス

ワタカと同じく琵琶湖淀川水系の移入魚。昭和41年に力丸ダム(若宮町)に放流という情報がある。口は大きく、自分の体の半分以上もある魚も飲み込もうとする。まるで、胃袋が泳いでいるような魚だ。

ハスの写真
オオクチバス

昔はいなかった。昭和50年に最初の放流が始まったようだ。オオクチバスは大食いで、今まで食べられることの少なかったエビや小魚たちがどんどん減ってきている。

オオクチバスの写真
コイ 遠賀川でいちばん大きな魚。全長はカムルチーやウナギに負けることもあるけど、体重はダントツの1位。10kgを軽く超えるものもいる。JR英彦山駅前の食堂では、コイのみそ汁”コイこく”が名物です。 コイの写真
ツチフキ カマツカによく似ているけど、頭部が短く背ビレの先が丸い。砂底よりも泥底が好きで川底に潜ることは少ない。遠賀川での分布は、中流から下流にかけて多く、遠賀川本流から近い池にも見られることがある。 ツチフキの写真
ゼゼラ ツチフキによく似ているけど、口ヒゲが無く体も小さい。大雨の後、河口堰の魚道下流で大量のゼゼラを確認したこともある。上流方向では赤池町の彦山川、宮田町の八木山川で確認した。こんな小さな魚の存在も知ってほしい。 ゼゼラの写真


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