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安全対策の紹介

土石流災害の集中監視と情報提供

鹿児島県と連携して島内の土砂災害を桜島国際火山砂防センターで集中監視し、地方自治体や工事関係者に情報を提供する整備を行っています。

 


桜島国際火山砂防センター(土石流・火山噴火対策)

鹿児島県と提携して、島内の土石流や火山活動に関する情報を、桜島国際火山砂防センターで集中監視し、地元自治体や工事関係者に情報を提供する整備を行っています。災害時には避難施設にも利用できるとともに、通常時には桜島の火山活動等について学ぶことのできる展示施設等があります。

監視カメラ

土石流の発生をテレビカメラで監視します。撮影された映像をみて、土石流の流れ方を調べたりします。
土石流が発生した時に、下流域で工事をしている人たちが安全に避難できるよう、土石流の発生や規模をいち早く検知し、情報を送る役割を持っています。


ワイヤーセンサー

土石流によりワイヤーが切断されることによって作動します。構造が簡単で信頼性の高いセンサーですが、1回土石流を検知してワイヤーが切断されると、2回目以降の土石流を検知できない欠点があります。
土石流が発生した時に、下流域で工事をしている人たちが安全に避難できるよう、土石流の発生や規模をいち早く検知し、情報を送る役割を持っています。


ハネルセンサー

土石流により川面につり下げた振り子状のセンサーがはね上げられることによって作動します。
維持管理が容易で、土石流の連続検知が可能なセンサーです。
土石流が発生した時に、下流域で工事をしている人たちが安全に避難できるよう、土石流の発生や規模をいち早く検知し、情報を送る役割を持っています。


超音波式水位・流速計

超音波式水位計は、超音波送受器を水面の上方に水面に向けて取付けて、超音波パルスを発射し、水面から反射して戻ってくるまでの時間から水位を測定します。温度計によって気温から伝播速度を補正しています。
超音波式流速計は、超音波送受器を流速方向に対し下向き45°の角度に取付けて、超音波パルスを発射し、ドップラー効果を利用して土石流の流速を測定します。水位計と同様に温度補正をしています。


雨量計

雨量計によって集められたデータは、どのような雨が降った時に土石流が発生するのか調べるための基礎資料となります。また降った雨の量から土石流の発生を予想して警戒することにも使われます。


有村観測抗・有村観測坑局舎

桜島南東部(有村地先)に観測坑を設置し、桜島の火山活動における微少な地形変動及び火山性地震等の観測を行い、鹿児島地方気象台及び京都大学とデータを共有することで観測精度を向上させ、工事中の安全対策の強化を図っています。


避難壕の整備(火山噴火対策)

活発に火山活動を継続している桜島の砂防工事では、小規模な噴火による噴石が飛来落下する恐れがあることから、避難壕を設置しています。