洪水から地域を守ります。

梅雨や台風などで大雨が降ったときに、川辺川を流れる水の一部をダムにため、川に流れる水を減らして人吉市や八代市などを氾濫から守ります。

人吉地点における川辺川ダムの効果

球磨川に水を補給します。

球磨川を流れる水が少ないときに、アユなどの河川に住む動植物を守り、また、川下りが欠航しないように、ダムから水を補給します。

平成11年のゴールデンウィークには、水不足のため、球磨川下り(急流コース)は人員制限や運行中止になりました。川辺川ダムが完成しますと、安定した水が補給されることで解消されます。

地域の発展に欠かせない農業用水を供給します。

人吉球磨地方の、1市2町4村にまたがる球磨川右岸(相良村など)の農地は日頃から水が不足しがちです。この地区は、市房ダムから農業用水の供給がされている球磨川左岸(免田町、多良木町など)に比べて農業基盤整備は著しく遅れており、川辺川ダムからこの地域へ農業用水を供給することにより、農作物収穫の安定や品質の向上が図られ、生産性の向上や農業経営の安定化に貢献します。

H6年渇水 山江村 水稲
(地表面ひび割れ)
H6年渇水 人吉市のさといも
(葉枯れ)

暮らしを支えるクリーンなエネルギーを供給します。

ダムによる落差を利用し、最大16500kwの電力を生み出します。このクリーンなエネルギーは、主として人吉球磨地方を中心とした南九州に供給されます。