ダム建設により沈むこととなる水田では、ホシクサ、アギナシなど貴重な水生植物が確認されたことから、種の保全を図るため、「ジーンバンク」という考え方を取り入れ実施しました。
 この方法は、大賀博士のハスの話を応用したものであり、代替農地には見事に貴重な植物が保全されました。

貴重な水生植物の保全状況

大賀博士のハスの話とは・・・

大賀ハスは、1951年(S.26)に植物学者 故・大賀一郎博士が千葉県の検見川遺跡(縄文遺跡)の地下6mから3粒の種を発見されました。

その年、2000年以上地下で眠っていたものと考えられていたこれらの種の1つが奇跡的に発芽、成長し開花したことから、発見者にちなんで「大賀ハス」と名付けられたものです。

ちなみに、熊本県では熊本国府高校のハス池や県立装飾古墳館の南側駐車場にある古代ハス園でも見ることが出来るようです。

環境おじさんのひとり言

学説では間違いなく復元できると信じてはいても、貴重な植物の復元が確認されるまでのあいだ悩み続けましたが、復元が確認できたときには嬉しくて焼酎を飲んでお祝いしました。