【1】開催日時

平成8年8月10日(土)  11:00~14:30

【2】開催場所

チサンホテル熊本(2階、あその間)
熊本市辛島町4-39  TEL 096-322-3911

【3】出席委員(敬称略)

  • 熊本大学法学部教授(委員長)江藤  孝
  • 熊本大学理学部教授     岩崎 泰頴
  • 九州共立大学学長      長  智男
  • 九州東海大学農学部教授   戸田 義宏
  • 熊本県立大学総合管理学部長 米沢 和彦
  • 熊本県知事         福島 譲二
  • 熊本県議会議員       高田昭二郎
  • 人吉市長          福永 浩介
  • 相良村長          高岡 隆盛
  • 五木村長          西村 久徳
  • 相良村議会議長       恒松  新
  • 五木村議会議長        照山 哲榮

【4】報道関係  12社 36名

(テレビ)
  • NHK、KAB、KKT、RKK、TKU:計5社
(新 聞)
  • 熊本日日新聞、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、西日本新聞、共同通信、人吉新聞:計7社

【5】配布資料

1.議事次第
2.第8回川辺川ダム事業審議委員会議事要旨(案)
3.保護林についての建設省の見解
4.川辺川ダム事業審議委員会の答申について

【6】議事次第

1.委員長挨拶
2.議事
 [1]第8回ダム事業審議委員会議事要旨の確認
 [2]答申(案)作成にあたっての意見について
 [3]審議委員会の答申について(案)

【7】審議内容

1.第8回ダム事業審議委員会議事要旨(案)について

  • 原案のまま全会一致で了承。(傍聴記者に配布)

2.市民団体等からの申し入れについて

昨日までの段階で委員長の手元に来たものについては速達で郵送している。その際に、「もし先に出していただいたそれぞれの委員の意見について、資料を読んだうえで追加ないしは修正をしたいということであれば申し出ていただきたい」と付け加えておいた。もう一度、新しい分も含めて参考にしていただき、後ほど意見を伺う際に、修正があれば申し出ていただきたい。
(全会一致で了承)
 傍聴については、従来どおりとする。(全会一致で了承)
 市民団体等と委員長との会見については、記者会見を行うので、その記者会見を通じて情報は知ってもらいたい。委員長は個人の立場では会見できないので、従来どおり記者会見を行ってそれにかえることとする。(全会一致で了承)

3.答申(案)作成にあたっての各委員の意見紹介

  • 全くゼロの状態からスタートした審議委員会ではないということは一番念頭においていた。地元との合意に達してから10年以上経過し、五木村ではきちんとした計画もなされており、しかもダム審議委員会ができた時点においても中断することなく事業は継続して進められ、この状態を急に中断するのは無理と現地にも行って判断した。
  • 私の専門領域のダムサイトやダムの地質については、造ることに関して問題はないと判断した。
  • 五木村がダムの建設を前提として村の計画を進めている段階で、その計画を裏切ることはできないとの判断から、この計画は継続してよいのではないかと思う。
  • いろいろな市民団体の方からのご意見をいただいたが、データが重要になる。継続するにあたっては、これらの意見に応えることができるように建設省側は継続して事前事後のデータを集めておく必要がある。ことに水質がどのくらい変わるかデータを集めておき、水質を現状に近い状態に維持するためにはどういう対策をしたらよいかということまで検討しておく必要がある。
  • 川辺川の場合にはダムによる治水が一番適しているのではないか。そして治水計画の計画地は、いろいろな見解があるが参考人の意見も踏まえて、だいたい適当ではないかと思う。
  • 利水事業の必要性と必要水量がダムの建設に関係するが、これらの計画あるいは必要水量値等は妥当であると思う。
  • 環境については、必ずしも100%もとどおりにはならないが、ダムのメリットを考えて判断すべきである。なお、デメリットに対する配慮はなされているが、今後ともこのような配慮を続けるべきである。
  • 何よりも重要なことは、水没地住民が賛成していることである。
  • 下流住民の放流に対する不安感を除くために、川辺川ダムと市房ダムとの放流について統合管理を行うよう要望する。
  • 計画値以上の渇水時には利水調整を行い、かんがい農民の不安を解消するよう努めることが必要である。
  • かんがい事業地域の農業の発展のためには、土地と水の基本条件の整備が非常に重要である。受益農家にかんがい農業の技術と自信を与えることが重要である。
  • そのためには農林水産省、熊本県は、関係市町村や農協の協力を求め、営農指導組織を確立し、主要作物別にモデル圃場を設置するなど、市場性を考慮した強力な営農指導を行うことが必要である。
  • 少数意見、反対意見等は尊重しなければならないし、謙虚に耳を傾けたつもりである。また、市民団体の方からの要望書、ビデオなどを丁寧に見たつもりである。
  • ただし、最終的に結論を出すときには、関係各議会がダム促進の決議をしている以上、議会制民主主義のルールとして、それは尊重されるべきである。
  • 全くゼロからダムを造るか造らないかの議論ではなかったことは、大きな意味を持っている。それからとりわけ重要な水没地域の住民の意向、これは最大限に尊重されなければならない。
  • 五木・相良は危機的な状況にある。五木のみならず、建設省、熊本県の協力を得て球磨川水系、あるいは上流の五家荘まで含めた形での新しい視点に立った、地域全体の再開発構想(ここでの開発の意味は、いかに自然と共生しながらやっていくかということ)を今まで以上にやっていかないと大変なことになる。
  • ダムを造る造らないにかかわらず、日本の河川には保護林が必要であると従来から考えている。
  • 地球より人の命は重いという言葉もあるように、将来の予測不能な地球環境等から考えると、治水は非常に重要かつ必要である。
  • 保護林に関して、農林水産省と建設省の協議を見据えていくことが重要である。保護林帯の実現が可能であるか建設省の見解を伺うまで結論は保留する。
  • 日本の心のふるさとである五木や相良の人々が苦渋の選択をしたということは心に留めておく必要がある。建設省は、ダム建設について当初から住民の気持ちをくんだ建設を考えそういう予算も当初からつけるべきではなかったかと思う。
  • 利水事業については、将来予想される地球規模での環境変異等将来の予測を考えた対策を練るべきではないか考えている。しかし、大切なことは、現在農業を営んでおり、後継者不足等問題を抱えている方々への配慮だと思う。
  • 現在の農業形態をどう活かして、水が補給された場合の指導体制は十分なのかどうか。農家の方々の不安は十分に解消されるべきである。そのためにも条件不利地域への農林業活性化を望むための立法化をする必要があるのではないか。
  • ダムの堤体予定下流部の支流における動植物の調査も十分する必要がある。
  • 日本の河川周辺を保護林とすべきであり、ましてダムを造るとなれば、堤体に応じた保護林を特別立法措置を閣議決定してでも設定すべきではないか。これに関しては、今後専門委員会の設置も必要ではないか。
  • 自然と共生する持続可能な国土利用を実現するためのダム堤体であるべきである。
  • ダム発表以来、30年間大きく揺れ動き、幾多の苦難を乗り越え、苦渋の選択として「ダムやむなし」の結論に至った。そして、今はダムによる新しい村づくりを議会をはじめ水没団体の皆さん、村民の皆さんで進めている。
  • 村はまさに危機的状況である。しかし、球磨総合開発、北部利水を考え、生命・財産を守るという観点から総合するとやむを得ないと涙を呑んで決断した人もいる。この点、危機的な状況の問題については、国・県のご支援をお願いする。
  • 球磨総合開発の観点に立って、ダム建設に合わせて五木村では子守唄の里づくりを計画しており「五木村ルネッサンソン」を策定した。国・県の更なる支援をお願いしたい。
  • 山村に住むものとして、保護林というか治山についてもお願いしたい。
  • ダム湖の汚濁問題を考えたとき、生活雑排水が原因になっていると思われる。ダム湖の上流は合併浄化槽の強化が必要であり、汚濁を含めて施策をお願いしたい。
  • ダム事業を継続してもらい、一日も早く頭地代替地をはじめダムによる新しい村づくりに向けて邁進していきたい。
  • 下流域の生命財産を守る目的に対して、上流域は危機的な状態である。上流も下流も同等の生活の安定の地としていただきたい。下流は助かるが上流の水没地域は衰退してしまうでは、この事業は困ると思う。
  • 建設省は、ハード面はよくやってくれるが、地域振興のソフト面に落ち度があるような気がする。五木のためには地域づくりのソフト対策をして欲しい。
  • 事業審議委員会では、地域振興をこの際見直していただき、ダム事業と同列に地域振興のことも考えていただきたい。
  • 五木の頭地代替地の用地買収もほとんど終わっており、相良村の水没者はほとんど移転している。ダム事業が進捗することによって、水没者の生活再建という一番大事な事業が残っており、いち早くそういう方向に進めなければならない。
  • 相良村では、自治体の立場で自然林を村有林にして、これを保護林として水源対策をすべきとして、現在、保護対策をやっている。
  • 農業利水は、市房ダムによって球磨南部は恵まれており、恵まれていないのは、球磨川の北岸台地である。利水対策事業という立場を農水省と議論してきており、県の立場、国の立場からも理解していただき、その地域にあった立場の事業施策があってしかるべきだという方向に進んでいる。
  • 審議委員会で審議された効果を国も県も実際遂行することによって反対意見等の方々についてもご理解していただけるものと思っている。
  • この事業は30年以上議論されており、速やかに本体着工という運びまでもっていくべきではないか。
  • 五木村では頭地代替地の用地買収もほとんど終了し、相良村においても水没者の全てが移転完了している。また、球磨郡町村議会、町村会でも川辺川ダムの促進に関する決議を行い、水没者の生活再建対策並びに五木村等の振興策を最重点事項として各施策陳情等を行っている状況である。
  • 計画流量、洪水調節容量については現計画の妥当性を認めるとともに、ダム以外での代替施策対応についても現時点では考えられない。
  • 針葉樹等の人工林化が進んでおり、森林の保水力、止水力が低下しており、特に伐採等のサイクルを考えると森林の治水機能だけに依存するのは不可能である。
  • ダム操作の安全性や統合管理面について、最大限の努力を期待する。
  • 低迷する地域産業に対して飛躍的な振興を促すためにも、日頃から不足しているかんがい用水の確保が大きな要因である。
  • 発電についても、流域の社会・経済を支える社会基盤の施設として必要不可欠である。
  • 自然環境の保全等について誠意を持って対処していることを高く評価する。
  • 今後も動植物保全はもとより水質保全関係については可能な限り適切な方策を講じるよう希望する。
  • ダムを契機とした地域づくりとして、地域経済の中核である農業振興が急務であり、ダム建設に絶大な展望と期待をかけている。
  • 一日も早くダム本体工事の着工に取り付けていただきたい。
  • 人吉市の執行部、議会においてもダム建設を前提として努力してきており、一日も早く本体を着工していただきたい。
  • 水没地域の住民の生活安定ということも特に配慮していただき、クリーンなダムの貯水池もぜひ検討していただきたい。
  • 下流域として、市房ダムと川辺川ダムとの統合管理ということも最新の技術を駆使した形で連絡調整を行っていただきたい。
  • 魚がのぼりやすい川づくり推進事業、人吉におけるうるおいのある川づくりという環境を重視した事業を積極的に推進していただきたい。
  • 人吉市議会から出ている6項目について確認しておきたい。
     [1]球磨川下りに支障を来さない流量確保
     [2]水質汚濁防止対策
     [3]河川環境の保全と魚族の保護
     [4]ダム及び貯水池の安全対策
     [5]市房ダムと川辺川ダムの統合管理
     [6]保安林等の保護育成である。
  • 昭和41年にダム計画が発表されて以来、熊本県議会では種々検討した結果、昭和51年に環境問題等の付帯条件を付けて承認されている。
  • 五木村の再生の中心となる頭地代替地の買収も終わり、五木村においては「五木村ルネッサンス」も策定しており、今や事業継続より他に道が残されていない。
  • 市民団体等の反対意見も読ましていただいた。考慮すべき点、尊重すべき点があるが、治水事業、利水事業が必要である以上、これらを踏まえて永年苦渋の道を歩いてきた五木村民の方々の心情を考えたら、この結論にならざるを得ない。
  • 保護林を残すという問題は、単なる約束事ではできないわけで、必ず実行するという確約をしていただきたい。
  • 現計画を継続して実施していただき、早急に事業を円滑に推進して完了させていただきたい。
  • 治水・利水、総合的観点から妥当な計画であると思う。
  • 今や大きな事業を遂行しようとするとき、価値観の多様化している状況で100%賛成というのは不可能なことである。しかし、反対される方々についても、今後なお引き続き、少しでも理解をいただく努力が必要である。特に、心配されていることが絶対ないような十分な配慮を続けていかなければならない。
  • 水没者の立場を大切にし、新しい五木村の再生のために最大限の配慮をしていかなければならない。
  • 自然環境の保全に対しても十分な配慮をいただきたい。また県の立場からも十分に監視やお手伝いをしていかなければならない。
  • 保護林、農林業の育成、地域振興等要望があったが、県としても、特に山を守るということは大切なことだと認識しており、国に対しても働きかけたい。特にダム水没地域の山林の保護については全力を尽くしてまいりたい。
  • 賛否両論の中からも取るべきもの、耳を傾けるものについては謙虚に耳を傾け、ご心配された方々のご心配が絶対起きないように県も国と一体となってこの事業の推進に当たっていきたい。
  • 委員長という立場から、個人的に意見を出していないが、審議委員会としての意見をまとめる際に、それに組み込ませていただいていると理解していただきたい。

4.審議委員会の答申について

(資料として、「保護林についての建設省の見解」及び「川辺川ダム事業審議委員会の答申について(案)」を各委員に配布)

[1]建設省より保護林についての見解を説明(以下説明内容)

  • ダム湖の貯水池の保全、管理に関しては、濁水対策、流入土砂対策、富栄養化対策の点で、ダム湖畔の森林の果たす役割が大きいとの認識の上に立ち、現在、建設省において森林の効果及び望ましい制度のあり方について検討を行っており、林野庁と調整を図りつつ、今後ダム湖畔の森林の積極的な保全を図りたい。 [2]各委員から事前に委員長に寄せられたメモをもとに委員長が作成した答申(案)についての各委員からの質疑等
  • 保護林についての建設省の見解は、他省庁にも関わるものであるため、表現は控えめに「図りたい」となっているが、「図ることとする」という内容と理解していただいてよい。保護林についての意見については、実現に向けて林野庁にも働きかけていくことを希望する。
  • 建設省の説明(保護林についての建設省の見解)を踏まえたうえで、「全会一致で」事業継続という結論とすることが了承された。
  • 保護林帯は、山腹崩壊の抑止だけが目的ではないので、原案の「山腹崩壊を抑止するために」を「森林の有益な機能を生かすために」と変更する。
  • 切望するでは弱いのではないとの意見もあるが、答申先である建設省の九州地方建設局長がどういうふうに答申を受けとめるかが重要である。
  • 「本体工事を含め継続」となっているが、付帯工事ならわかるが本体工事は当然のことであるから、「本体工事」の部分を削除する。
  • 「不利益地域における農林業の活性化を図る」をどこかに入れられないかとの意見があったが、産業基盤の整備充実のところに含まれているということで了承された。
  • 補足意見については各意見に委員名を入れることについて、全会一致で了承する。
  • その他、字句等の修正については、以下のとおりである。
  • 結論の1行目「提訴」を「訴訟」に変更
  • 治水計画の1行目「急流河川に属し、」の後に「その流域は」を追加
  • 治水計画の6行目「実現性」を「現実性」に変更
  • 治水計画の12行目「安全性の確保により一層」を「安全性の確保に、より一層」に変更
  • 地質、ダム構造及び堆砂の4行目「体制として」を「体制について」に変更
  • 長委員の意見で「熊本県は、」の後に「関係市町村や農協などの協力を求め、かんがい農業の」を追加
  • 長委員の2行目の「など」の後に「、」を追加
  • 岩崎委員の意見の「村民の多くは、頭地周辺に10m前後の湖面水深を期待している。」を「低水位の6月~9月期には頭地周辺は湖の状態にならない。観光の面からみて、村民の多くは10m前後の湖面水深を期待している。」に変更
  • 戸田委員の補足意見に「保護対策を実施し、自然と共生する持続可能な国土利用を行うべきである」を追加
  • 米沢委員の補足意見の「高まっているので」の後を「自然環境の保全に充分配慮しつつ五木と五家荘を一体化した開発を構想することは有益である」に変更
  • 福島委員の補足意見として、「反対意見に対して、更に理解を求める努力を継続するとともに、その心配される事態がおこらないよう最大限の努力を払うこと」を追加
  • 西村委員・照山委員の補足意見として「川辺川ダム建設を前提に新しい村づくりを進めるため、子守唄の里づくり計画『五木村ルネッサンソン』を策定しており、この実現に向け財政面、人材面において、国、県の強力な支援ができますようお願いする」を追加

(答申案修正のため1時間中断)

  • 一部字句等について追加修正があった。修正は以下のとおりである。
  • 事業の経緯の1行目「被害を被った」を「被害を受けたため」と変更
  • 治水計画の1行目も「被害を被った」を「被害を受けたため」と変更
  • 長委員の補足意見の中の「農協」に関して、「JA」ではないかという意見については、後で事務局で確認することとなった。
  • 保護林、あるいは支流の自然環境調査について専門委員会をつくるよう盛り込むべきでないかとの意見があったが、委員長から、今後とも専門的な立場からの意見を求めていくという趣旨は個々的に答申に入れてあるとの説明があり、「今後この委員会が答申を出した後についても継続していくに当たっては、専門的な立場からの意見は尊重して欲しい」旨の発言があったことを議事要旨に残すこととなった。
  • 内容の変更を伴わない形式的な字句修正については委員長に修正を一任し、事務的に修正個所を各委員に確認することとなった。

5.九州地方建設局長に対して委員長から答申を提出

○九州地方建設局長挨拶

 川辺川ダム事業審議委員会の諸先生には、ただいま川辺川ダム事業が今後とるべき方向などについて答申をいただきまして誠にありがとうございました。
 江藤委員長を初め各委員の皆様には、およそ1年間、大変御多忙な中にもかかわらず、当事業審議委員会に御出席いただき審議を重ねていただきました。重ねて厚く御礼申し上げたいと思います。
 建設省といたしましては、答申の内容について真摯に受け止め、今後のダム事業の方向を決定するに当たって最大限尊重してまいりたいと考えております。

6.江藤委員長挨拶

 ちょうど1年になりますが、まったく川辺川ダムの問題というのは分からなくて、委員になってから勉強させていただきました。しかし、重要な問題ですので、わたくしとしては忌憚のない意見を申し述べさせていただきました。委員の先生方には、わたくしの進行に対していろいろご意見はあったと思いますが、ご協力をいただきまして厚くお礼申し上げます。
 この問題は非常に重要ですから、ここで答申はいたしましたけれども、今後がもっと重要であると思っております。柱は環境と地域づくりということがダム建設以外にありますけれども、この点については、地域の方々、それから国である建設省、熊本県、あるいは流域市町村との連携がなければうまくいかないでしょう。今後ともいろいろ見解の相違は出てくるでしょうけれども、早急に本体工事の同意がなされ、そして漁協等とも話がうまく成立して、速やかに事業が推進することを願っております。
本当にありがとうございました。

7.ダム事業審議委員会への申し入れについて

(第8回委員会以降、当日までに事務局に届いた申入書)
1)「川辺川ダム建設中止を求める申入書」
  (申入者)・球磨川漁業協同組合
2)「川辺川ダム事業審議委員会の廃止とシンポジウムの開催を要請します。」   
  (申入者)・水源開発問題全国連絡会
3)「川辺川ダム事業審議委員会解散要求書」
  (申入者)・清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会
        ・ダム問題を考える市民の会
        ・球磨川から全てのダムを無くす会
        ・孫子に残そう清流球磨川じいちゃん・ばあちゃんの会
4)「要求書」
        ・美しい球磨川を守る市民の会
5)「要望書」
  (申入者)・環境ネットワークくまもと
6)「要求書」
  (申入者)・国営川辺川土地改良事業変更計画取り消しを求める訴訟団と支援する会
7)「私信」 
  (申入者)・梅山 究    

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