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干潟再生地の変遷

球磨川と干潟の概要

球磨川と干潟の概要

球磨川は、熊本県、宮崎県、鹿児島県の3県にまたがる大河川で、八代海に注ぐ球磨川、前川、南川(球磨川は八代市に入ると前川、南川そして球磨川の3つに分かれて八代海に注ぎます)の河口付近には、1,000haを超す干潟が形成されています。

この干潟には、ハクセンシオマネキなどの干潟特有の生物をはじめ多様な生きものが生息し、年間90種類以上の野鳥も飛来するため、環境省の「日本の重要湿地」や日本野鳥の会の「重要野鳥生息地」に選定されています。

また、渡り鳥の中継地でもあり「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」にも参加している、自然豊かなエリアです。

 

絶滅危惧種のハクセンシオマネキ

絶滅危惧種のハクセンシオマネキ

 

干潟で採餌するズグロカモメ

干潟で採餌するズグロカモメ

 

ヨシ原依存種のオオジュリン

ヨシ原依存種のオオジュリン

 

その一方で、球磨川は「暴れ川」としても知られ、流域に幾度となく甚大な洪水被害をもたらしたことから、古くは鎌倉時代から様々な治水事業が行われてきました。

昭和初期に機械船による砂利採取が始まり、昭和40年代からは球磨川の治水能力を向上させるため、本格的な河川の掘削や拡幅などの河川改修が行われるようになりました。

また、河口部では港湾整備や航路の浚渫も進み、平成16年(2004)年に砂利採取が規制されたものの、干潟やヨシ原は大幅に消失しました。

 

 

干潟再生地の変遷

球磨川・前川・南川の河口付近は、八代海の潮の干満の影響を受けて淡水と海水が混じり合う汽水域で、干潮時には大規模な干潟が広がります。

干潟には、球磨川特有の生きものが生息・生育・繁殖しています。

また、干潟に分布するヨシ原に依存する生きものも多く、多様な生きものの棲みかになっています。

 

八代市立博物館未来の森ミュージアムが所蔵する江戸時代後期の日本画「蛤かき図」には、球磨川の河口で蛤かきをする女性たちの姿が描かれており、かつては砂干潟が広がっていたことがうかがえます。

 

しかし、近年の球磨川・前川・南川の河口付近の干潟は、昭和40年代以前と比較すると泥干潟の割合が増え、砂干潟や礫干潟の割合が減少し、ヨシ原の面積が少なくなっています。

「蛤かき図」(江戸後期、部分図)
所蔵:
八代市立博物館未来の森ミュージアム

そこで、以前の泥や砂、礫などが混在し、ヨシ原が広がる変化に富んだ干潟の環境を取り戻すため、平成25年(2013年)12月から河口域の干潟再生への取り組みを開始しました。

 


天保7年(1836年八代城主松井督之の時代)に描かれた球磨川絵図

図の左下に色は草原(ヨシ原) と記載されています。

画像1

球磨川の流路(天保7(1836)年に描かれた絵図より)

出典:「球磨川の絵図天保7年」くまもとデジタルギャラリー
https://www2.library.pref.kumamoto.jp/cat2/cat6

下向き矢印

昭和23年(1948年)撮影

河口一帯に、広大な干潟やヨシ原が拡がっている様子が分かります。

画像2

出典:国土地理院空中写真

右向き矢印

平成21年(2009年)撮影

ヨシ原がわずかに残る、整備前の干潟です。

画像3

出典:国土地理院空中写真

 

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