【2015/11/05】女性技術者が働きやすい現場環境づくりについて

もっと女性が活躍できる建設業に向けて

 女性活躍推進が叫ばれている今、長崎河川国道事務所は「もっと女性が活躍できる建設業」を目指しています。 教育現場との連携や産休・育休制度などソフト面の整備、女性登用工事の実施など様々な取り組みがありますが、今回はその中でも「女性が働きやすい現場環境づくり」について、実際はどんな状況なのか?現場を訪問し、女性技術者の方にお話を伺いました。

 

数年前とは大きく変化しました

高架橋下部工工事に担当技術者として従事する太田さんにお話を伺いました。

Q.女性活躍推進が始まってから、以前と比べ環境は変わりましたか?
A.全然違います。現場事務所のトイレやシャワー室の設置などもそうですが、周りの男性が気遣ってくれるのがわかります。

Q.会社には他に女性技術者はいらっしゃいますか?
A.以前いらっしゃいましたが、結婚を機に退職されました。活躍されていただけに残念です。
事務職の方は産休・育休を利用されていますが、現場で従事していると充分な会社サポートがないと厳しいと思います。

Q.他に今後工夫されると良い点はありますか?
A.安全管理としての熱中症対策はされていますが、出来れば日焼け対策も考えて頂きたいです。女性は日焼けがとても気になります。日焼け止めをしっかり塗っても焼けてしまいました。

 

トイレや更衣室など工夫が見られます

 トイレはピンクの可愛らしい外装で、一目で女性用とわかります。イベントなどでよく目にする和式タイプではなく洋式で、流水音の流れる装置も付いていました。 隣にはシャワー室と更衣室があります。エアコンや折りたたみベッドも設置され、リラックスできる環境が整っていました。

 

 

 

 

 

 

 

しかしまだまだ課題は残る… 

 トイレは男女別、洋式と以前より使いやすくなりましたが、室外に設置され換気も充分ではないため、夏はとても暑く虫が出ることもあるそうです。女性にとってはサニタリーの面もありますし、毎日利用する職場のトイレは重要な場所です。またシャワー室の設置も嬉しいですが、更衣室が別の部屋になっており、シャワーを浴びた後、一度外へ出て移動する必要があります。そうなるとお互いに気を遣うことになってしまいます。 現場事務所室内に全てが完備されると一番良いですが、工期や費用などを考えると難しい部分もあるそうです。設備メーカーやリース会社の頑張りに期待したいですし、現場環境に応じた意見や改善点を伝えることも必要だと思いました。

 男性技術者の方の話では、女性技術者が働くことによって、現場の雰囲気が明るくなったそうです。始めはお互いに気を遣う場面もあるかもしれませんが、それをプラスにしていくと、お互いに働きやすい環境が出来るのだと思います。
「女性が働きやすい環境づくり」と言われると、女性は少し申し訳ない気持ちになる部分もあると思います。男女の境なく、能力のある人が力を発揮できる環境を、社会全体でつくることが重要だと感じました。
  

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