緑川の特性

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流域面積の70%が山地や丘陵地

緑川流域の地形は、上流部を標高1,500m前後の急峻な九州山地に囲まれ、中流部は山地部から段丘が発達した細長い平地となっており、下流部には広大な熊本平野が広がります。また、支川加勢川の上流部は阿蘇外輪山へつながる台地が広がります。

 

緑川地形図
緑川地形図

河床勾配縦断図
河床勾配縦断図

緑川堤内地横断図
緑川堤内地横断図

全国平均降水量の約1.4倍

緑川流域の年平均降水量は約2,100mm程度で、全国平均降水量の約1.4倍であり、降水量は6月~7月の梅雨期に集中しているため、主要洪水のほとんどが前線性によるものです。また、年平均気温は16℃~17℃で、九州の他の地域とあまり変わりませんが、気温の日較差、年較差は他の地域と比べて、大きくなっています。


全国平均降水量の約1.4倍
緑川流域における月別平均降水量
【1977年~2006年(30年間)の平均】
※国土交通省、気象庁のデータを使用し算出
緑川流域の年間降雨量分布
【1977年~2006年(30年間)の平均】
※国土交通省、気象庁のデータを使用し算出

他地域との気温の年較差の比較
他地域との気温の年較差の比較
※1971~2000年の平均値(気象庁データ)による

豊富な地下水脈

緑川流域には豊富な地下水脈が存在し、水前寺、江津湖をはじめ多くの湧水や自噴帯を形成しており、下流部の自治体のほとんどは水道水源をその豊富な地下水に依存しています。江津湖は、熊本市街地に位置しており、1日約40万トンの湧水が湧き出る全国でも有数の湿地であり、希少種が生息する湖沼や湧水池の一つとして環境省から「日本の重要湿地500」に選定されています。

流域内の湧水池・水源地の分布
流域内の湧水池・水源地の分布

緑川流域の文化財及び史跡等

緑川流域の文化財及び史跡等は、国指定・県指定を併せて50件を超え、歴史的にも重要なものが多く存在します。
特に、国指定文化財である通潤橋、霊台橋を筆頭に数多く存在する石橋は代表的なものとなっており、これらの石橋は、旧街道、往還(集落の道)上に広く分布し、現在でも交通路として利用されているものも多くみられます。

緑川流域の国・県指定の主な文化財分布図
緑川流域の国・県指定の主な文化財分布図

熊本藩川尻米蔵跡(船着場跡)
(熊本市)

熊本藩川尻米蔵跡(船着場跡)(熊本市)
加藤清正が築造したともいわれる河港跡の階段護岸。河川改修の際に施工前と同様に石段の材料、配置をできる限り復元したことから、平成22年8月に国指定史跡に登録されました。
(国指定史跡)

 

霊台橋
(美里町)

霊台橋(美里町)
1847年に築造された熊本を代表する石橋であり、橋長約90mと単一アーチ橋としては日本最大の石橋です。
(国指定重要文化財)

 

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