アザメ新聞は相知町佐里下地区で行われている自然再生事業の進展をお伝えする新聞です。
この事業は住民参加の事業で、どなたでも検討会に参加できます。
Vol.9では第11回検討会、第12回検討会やビジターセンター、シードバンク調査の結果、地層調査結果、出立式について掲載しました。
さて、Vol.10では第13回、第14回検討会での模様をお伝えします。
H13.11.6の第1回検討会から数えること、13回目…。 |
アザメ会会長=山口直行さん |
調査箇所は17箇所で地盤にスライス状の鉄板を差し込んで試料を採取する調査です。
(詳しくは第8号新聞に掲載)
地層調査の結果から約1000年前には、現在より約5m低い位置に地表があったことが解りました。つまり、湿地を再生するために必要な掘削を行うと1000年前の地表が出てくるということです。
この調査で得た情報は、ビジターセンター完成後に展示しようと思います。アザメの瀬が大昔はどんな状態だったのかを知る重要な資料となるでしょう。土が語る昔のアザメの瀬として…。
アザメの瀬の掘削も始まり、いよいよ湿地的な環境が再生 される日も近くなってきました。湿地的環境を再生する方法としてシードバンクを利用しようと考えています。現地の土は確保しているのですが、アザメの瀬以 外(流域内)での土でも実施したいと考えています。現在のところ3箇所の土を利用しようと思っています。
旧河川や旧溜池・旧沼などを検討会に参加された方に聞き取りし、選定しました。このように住民の方々の意見でアザメの瀬は成長していきますので今後もどんどん発言して下さい。(みんなのアザメです) |
アザメの瀬の真ん中を通る町道が掘削により通行不能になるため、山側へ移設することを今までの検討会で話してきました。これまで道路の高さについては具体的な話をしていませんでしたので、今回議論を行いました。
左図のように、町道を山側へ付替します。これまでの検討会では、現在の道路高より50cm程度はあげた方がよいとの意見が出されていました。 色々と検討を重ねた結果、(1)~(2)の範囲を嵩上げしても(1)より下流は道路高が低く、洪水時には和田山橋から(1)の 間で通行不能になってしまうので、現状のままの高さでの付け替えを行うことを提案しました。また、道路の高さを上げれば上げるほど湿地帯の面積は少なくな ることも伝えました。日頃、道路を使用される住民の方々には、少しでも高くして欲しいとの気持ちが強いと思いますが、湿地帯の面積が減ることを伝えると、 「そんなら、今のままの道路の高さでよか。湿地は出来るだけ広か方がよかもんね。」とみなさん賛成していただきました。1年間の検討会を通して自然再生に対する住民の方々の気持ちが前にも増して、強くなったことにとても感激しました。 (編集員より一言)“続けてきて良かったなぁ。” |
左絵を案として紹介しました。 すでにアザメの瀬は有名になっているらしく、一目見ようと、たくさんの方が訪れているとの情報が入っています。看板の設置箇所については、現在未定ですが適地を早急に選定して設置しようと考えてします。 掲示する内容は(1)アザメの瀬の将来図、(2)アザメ新聞(3)佐里地区の情報(4)河川の情報(5)季節に応じたアザメの瀬付近の情報などを考えています。掲示は自由にしようと思うので、みなさんでどんどん貼りましょう。 |
編集後記:新年あけましておめでとうございます。 今年も、アザメの瀬は元気に張り切っていきます。皆さんの熱い気持ちですばらしい場所にしていきましょう。 今後も気を抜かず頑張っていきますのでお互いに頑張りましょう。 事務所ホームページ (http://www.qsr.mlit.go.jp/takeo/) 武雄工事事務所調査課 tel0954-23-7933 fax0954-23-5193 |
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