毒をもっていたりして、かまれたり、刺されたりしないようにする必要がある生き物
※他にも、危険な生き物がいるので、生き物を観察したりする時は、十分に注意しましょう。
爬虫類
ニホンマムシ
(有鱗目、クサリヘビ科)
- 大きさ
- 約45~60㎝。最大70㎝あまり。
- 分布・生活場所
- 北海道、本州、四国、九州。
- 生活型
- 気温が下がる11月頃~翌年3月頃まで草むらや土中で冬眠。卵胎生で幼蛇を産む。昆虫類やネズミ、カエル類などを捕食する。
- 見分けるポイント
- 体色は一般に褐色ないし暗褐色で、背面に丸みのある銭型斑紋がある。頭部は長三角形。
上あごに強い毒を持つ牙があり、万が一かまれた際は速やかに血清治療を行なう必要がある。
ヤマカガシ
(有鱗目、ナミヘビ科)
- 大きさ
- 約70~120㎝
- 分布・生活場所
- 本州、四国、九州。平地や山麓の水辺を好む。
- 生活型
- 昼行性。冬季は土中で冬眠。産卵は6月~8月。カエル類、オタマジャクシ、ドジョウ類などを好む。性質はおとなしい。
- 見分けるポイント
- 頭部は大きい。体はオリーブ褐色で前半分には赤い斑点が目立ち、全体に黒褐色とくすんだ緑色の帯や斑模様があるものが多いが、体色や斑紋には変異が多い。
奥歯に毒腺がある為、深く噛まれた際は速やかに血清治療を行なう必要がある。 くびから毒を出すことがあり、目に入らないようにする。
陸上の昆虫類
スズメバチ類
(ハチ目、スズメバチ科)
- 大きさ
- 18~24mm(キイロスズメバチ)、27~40mm(オオスズメバチ)
- 分布・生活場所
- 種により北海道から南西諸島。樹林内やその周辺など。
- 生活型
- 攻撃性が強い。女王蜂を中心に雄バチや働きバチからなる。数百匹以上に及ぶ巣を形成する。越冬する女王蜂を除き、秋の終わりに全てのハチが死に絶え、巣は空となる。
スズメバチに刺されたときは、医療機関を受診する。応急処置として、刺された部分を強くつまみ毒を絞り出しながら、患部を水で洗い、冷やす。刺された経験のある人は非常に強いアレルギー症状のおそれがあり、特に注意する。
参考文献:
- 「原色日本昆虫図鑑」 ((株)保育社)
- 「昆虫の図鑑 採取と標本の作り方」 ((株)南方新社)
- 「河川生態ナレッジデータベース」 (国土交通省)
- 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」 (平成24年9月 国土交通省)