松浦川の河口付近でよく見られる生き物

松浦川の河口付近の河川環境

松浦川写真1
松浦川写真2
松浦川写真3

魚類

ヒイラギ

(スズキ目、ヒイラギ科)

ヒイラギ
生息場所
河口等
大きさ
11cm
分布・生活場所
中国地方~九州。河口・汽水域の砂底や泥底に生息。
佐賀県付近での他の呼び名
しいかぶら、しいら、ちょん、とんば等
生活型
産卵は5~7月。幼魚・成魚が春~秋にエサをさがしに汽水域にくる。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所で確認されている。
見分けるポイント
体色は美しい銀色で、クロームメッキのよう。背ビレと尻ビレに固いトゲがある。
口を前方に突き出して、底生の小動物を食べる。

ウロハゼ

(スズキ目、ハゼ科)

ウロハゼ
生息場所
河口等
大きさ
20cm
分布・生活場所
茨城・新潟県~九州、種子島。下流域、河口・汽水域。
佐賀県付近での他の呼び名
どんこ
生活型
産卵は夏。河口域、汽水域の砂底・泥底を好む。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所で確認されている。
見分けるポイント
眼から上唇~下唇まで涙を流したような帯状の斑紋がある。下唇にはご飯粒くらいの黒い斑紋が2~3個見られる。
岡山では「ハゼつぼ漁業」が行われ、食べられている。

ボラ

(スズキ目、ボラ科)

ボラ
生息場所
河口等
大きさ
60cm
分布・生活場所
全国。中~下流域、河口・汽水域。松浦大堰の魚道に集まる。
佐賀県付近での他の呼び名
いな、くろめご、くろめ、ちゅうぼら他
生活型
成魚は沿岸の浅いところに生息。10~1月に海で産卵する。
松浦川での確認状況
河口付近の平瀬で多く確認されている。
見分けるポイント
胸ビレの基に青色の斑紋があり、5cm以上になると眼に透明な膜が出来る。
出世魚で成長に応じて名前がかわる。卵巣は‘カラスミ’と呼ばれ高級珍味。主に泥に着いた藻類などを食べる。

ヒメハゼ

(スズキ目、ハゼ科)

ヒメハゼ
生息場所
干潟
大きさ
8cm
分布・生活場所
宮城県・山形県~九州、琉球列島。河口域の干潟。
佐賀県付近での他の呼び名
-
生活型
産卵は春~夏。冬は細かい砂と貝殻が混ざる、真水の湧く場所にいる。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所で確認されている。
見分けるポイント
下あごより上あごの方が出ている。体の前半にくらべ尻尾の方が細い。背ビレと尾ビレに楕円形の斑紋が並ぶ。
エサは砂底で動物を食べる。

アシシロハゼ

(スズキ目、ハゼ科)

アシシロハゼ
生息場所
河口等
大きさ
9cm
分布・生活場所
北海道~九州。下流域、河口・汽水域
佐賀県付近での他の呼び名
はぜ、どんこ
生活型
産卵は5~7月、沈み石の下側に産みつける。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所で確認されている。
見分けるポイント
体色は淡褐色で腹側は白い。うろこの数は少なく白色の横帯紋が並ぶ
河川では汽水域を中心に分布し、あまり上流へは上らない。

参考文献:

  • 「佐賀県の淡水魚-人と川と自然を考える-」 ((株)佐賀新聞社)
  • 「日本の淡水魚」 ((株)山と渓谷社)
  • 「日本の海水魚」 ((株)山と渓谷社)
  • 「日本のハゼ」 ((株)平凡社)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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