松浦川水系の中上流域でよく見られる生き物

松浦川水系の中上流域の河川環境(松浦川、徳須恵川)

松浦川写真1
松浦川写真2
松浦川写真3

陸上で確認された昆虫類等

アオゴミムシ

(コウチュウ目、オサムシ科)

アオゴミムシ
生息場所
草地
大きさ
14mm
分布・生活場所
北海道、本州、四国、九州に分布。平地の草地。
生活型
成虫は1年中見られ、集団越冬することがある。
松浦川での確認状況
上中流域において比較的多く確認されている。
見分けるポイント
光沢のある黄褐色の毛が生える
昼間は石や倒木の下などに隠れている。ゴミ状の有機物を食べにくる他の昆虫類を餌とする。ゴミムシの仲間は、おしりから特有の激しい臭気のある液体を発射。

セスジイトトンボ

(トンボ目、イトトンボ科)

セスジイトトンボ
生息場所
河川等の水域周辺
大きさ
23mm
分布・生活場所
全国に分布。池沼、河川、溝川など
生活型
4~10月に出現
松浦川での確認状況
上中流域において比較的多く確認されている。
見分けるポイント
雄は腹が青色で、雌は黄色で青色の班がある。
オオカナダモなどが繁茂しているような、水生植物のある流れの緩やかな場所を好む。

ヒメカメノコテントウ

(コウチュウ目、テントウムシ科)

ヒメカメノコテントウ
生息場所
林緑 草地
大きさ
4mm
分布・生活場所
全国で普通に見られる。都市部、平地、山ぞい、河川敷他
生活型
3~11月に出現
松浦川での確認状況
上中流域において比較的多く確認されている。
見分けるポイント
小さなテントウムシ。斑紋は個体によってそれぞれ違う。左右のハネをたたんだ時にできる中央の線(会合部)は黒色。
上中流域において比較的多く確認されている。アブラムシ類を餌としている。

ハラヒシバッタ

(バッタ目、ヒシバッタ科)

ハラヒシバッタ
生息場所
草地
大きさ
8~12mm
分布・生活場所
北海道、本州、四国、九州に分布。草地等の湿った場所。
生活型
2~10月に出現
松浦川での確認状況
上中流域において比較的多く確認されている。
見分けるポイント
背面が広く、色彩変異が多い。アシは短い。
小さいが、ジャンプ力が強い。腐り始めた落ち葉などを食べる。

キタテハ

(チョウ目、タテハチョウ科)

キタテハ
生息場所
草地
大きさ
26mm
分布・生活場所
北海道、本州、四国、九州に分布。河原などの荒れ地。
生活型
成虫で越冬する。
松浦川での確認状況
上中流域において比較的多く確認されている。
見分けるポイント
夏型と秋型があり、ハネには紋がある。夏型はハネの地色が両面とも淡く、秋型は赤銅色調が強くなる。
幼虫はカナムグラを餌としている。明るい環境を好む。

参考文献:

  • 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」 ((株)南方新社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 上」 ((株)保育社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」 (東海大学出版社)
  • 「河川生態ナレッジデータベース」 (国土交通省)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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