基本高水は、昭和28年6月洪水等の既往洪水について検討した結果、そのピーク流量を基準地点官人橋において3,400m3/sとし、このうち流域内の洪水調節施設により900m3/sを調節して河道への配分流量を2,500m3/sとする。
基本高水のピーク流量等一覧表
河川名 | 基準地点 | 基本高水のピーク流量 (m3/s) |
洪水調節施設による調節流量 (m3/s) |
河道への配分流量 (m3/s) |
嘉瀬川 | 官人橋 | 3,400 | 900 | 2,500 |
計画高水流量は、官人橋地点において2,500m3/sとし、嘉瀬橋地点においては、官人橋下流における洪水調節施設により300m3/sを洪水調節し、2,500m3/sとする。
嘉瀬川計画高水流量図(単位:m3/s)
本水系の主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係る概ねの川幅は、次表のとおりとする。
主要な地点における計画高水位及び川幅一覧表
河川名 | 地点名 | ※1 河口又は合流点からの 距離(km) |
計画高水位 T.P.(m) |
川幅(m) |
嘉瀬川 | 官人橋 | 16.6 | 18.47 | 70 |
嘉瀬橋 | 6.5 | 7.88 | 180 | |
河口 | 0.0 | ※2 5.02 |
440 |
注)T.P. : 東京湾中等潮位
※1: 基点からの距離
※2: 計画高潮位
池森地点から下流における既得水利としては、水道用水として0.685m3/s、工業用水として0.588m3/s、合計1.273m3/sの許可水利がある。
これに対して、池森地点における過去17年間(昭和63年〜平成16年)の平均渇水流量は約0.9m3/s、平均低水流量は約1.3m3/sである。池森地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量については、利水の現況、動植物の保護、流水の清潔の保持等を考慮し、概ね2.5m3/sとする。
なお、流水の正常な機能を維持するため必要な流量には、水利流量が含まれているため、水利使用等の変更に伴い、当該流量は増減するものである。
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