六角川の河口付近でよく見られる生き物

六角川の河口付近の河川環境

六角川写真
六角川写真
六角川写真

底生動物:水中で確認された貝類、昆虫類など

イソスジエビ

(エビ目、テナガエビ科)

イソスジエビ
生息場所
岩礁や干潟
大きさ
50mm
分布・生活場所
関東~九州。岩礁域や海岸に近い汽水域、干潟。
生活型
抱卵期は4~9月。
六角川での確認状況
河口付近の干潟で確認されている。
見分けるポイント
生まれた時は半透明で黒褐色の縞模様に覆われる。黄色い斑点が頭胸甲、腹部、歩脚などにあり、尾扇には黒で囲まれた黄色の丸い斑紋がある。
干潟や岩礁域で、もっともよく見かける底生動物のひとつ。

スジエビモドキ

(エビ目、テナガエビ科)

スジエビモドキ
生息場所
岩礁や干潟
大きさ
40mm
分布・生活場所
関東~九州。岩礁域や海岸に近い干潟。
生活型
抱卵期は早春~晩秋。夏以後はその年に発生した個体が産卵。
六角川での確認状況
河口付近の干潟で確認されている。
見分けるポイント
生まれた時は半透明で黒褐色の縞模様を持つが、イソスジエビよりもまばら。額角は上縁はほぼ水平。
干潟では海に近いところで見つかる。

シラタエビ

(エビ目、テナガエビ科)

シラタエビ
生息場所
河口等
大きさ
70mm
分布・生活場所
全国。沿岸の浅い海や汽水域。
生活型
産卵期は5~10 月。
六角川での確認状況
河口付近の干潟や河岸で確認されている。
見分けるポイント
額角は細長く、先端が斜め上方向に向かう。額角上縁基部は強く隆起している。
有明海の伝統漁業「アンコウ網」などで獲られる汽水域の小型のエビ。汽水域でもっとも一般的なエビのひとつ。

マガキ

(カキ目、イタボガキ科)

マガキ
生息場所
河口等
大きさ
100mm
分布・生活場所
全国。内湾の岩の上、汽水域、干潟。
生活型
潮間帯の岩礁に固着するか、砂礫底に密集してカキ礁をつくる。
六角川での確認状況
河口付近の干潟やブロック等で確認されている。
見分けるポイント
殻の形はさまざまで同じものはない。一般に細長く、左殻は器物に付着し、深い皿のような形である。
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クロベンケイガニ

(エビ目、ベンケイガニ科)

クロベンケイガニ
生息場所
河口等
大きさ
33mm
分布・生活場所
本州~九州。海岸よりやや内陸の汽水~淡水域。
生活型
夜行性で、昼間は水中で過ごし、夜は陸域で活動する。
六角川での確認状況
河口付近の干潟やヨシ原で確認されている。
見分けるポイント
甲は四角形、側縁は直線的で背面はでこぼこ。色は暗緑色で、雄のハサミは紫色を帯びる。
日本ではふつうに見られる。雨の日は陸を歩いていることがある。完全な雑食性で、動物や植物の生死の区別なく食べる。

参考文献:

  • 「日本産淡水貝類図鑑」 ((株)ピーシーズ)
  • 「改訂新版 世界文化生物大図鑑 貝類」 ((株)世界文化社)
  • 「原色日本大型甲殻類図鑑(1)」 ((株)保育社)
  • 「干潟の生きもの図鑑」 ((株)南方新社)
  • 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」 ((株)南方新社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 上」 ((株)保育社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」 (東海大学出版社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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