松浦川水系の下流域でよく見られる生き物

松浦川下流域の河川環境

松浦川写真1
松浦川写真2
松浦川写真3

魚類

オイカワ

(コイ目、コイ科)

オイカワ
生息場所
平瀬 淵
大きさ
15cm
分布・生活場所
北陸・関東地方~九州。中~下流域、湖沼。
佐賀県付近での他の呼び名
あかはや、さんじ、しらはや、はや他
生活型
5~8月で、岸側の流れが穏やかな平瀬の砂礫底で産卵する。稚魚は河口付近まで下る。成魚は浅く開けた場所に多い。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や深い所で確認されている。
見分けるポイント
背中は淡褐色、腹と体側は銀白色で体側に赤みをおびた小さな横班が並んでいる。
エサは稚魚は底生藻類や水生昆虫で、成魚は付着藻類から水生昆虫、底生動物、浮遊動物など幅広い。

カマツカ

(コイ目、コイ科)

カマツカ
生息場所
平瀬 淵
大きさ
20cm
分布・生活場所
岩手・山形県~九州。壱岐島。中~下流域や湖沿岸、用水路。
佐賀県付近での他の呼び名
かもつか、ぎょうとく、すなせせり他
生活型
産卵は5~6月、夜間浅くて流れの緩やかな場所で行われる。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や深い所で確認されている。
見分けるポイント
馬づらでヒゲがあり、唇は多数の突起が密集している。腹側がへん平している。体色は淡褐色。体側には円形の暗色班、背ビレ以外のヒレは褐色の小斑点がある。
エサは主に底生動物、幼魚は藻類も食べる。口を突出して砂と一緒にエサをとり、えらから砂だけを出す。おどろくと砂にもぐり、隠れてしまう。

イトモロコ

(コイ目、コイ科)

イトモロコ
生息場所
大きさ
8cm
分布・生活場所
濃尾平野~九州北東部。中~下流域、水路の流れのゆるやかな砂底・砂礫底に生息。
佐賀県付近での他の呼び名
いしばや、そこばえ、ほんもろこ
生活型
産卵は5~6月で、一年で4cm以上の大きさになる。10匹程度の群れで泳ぐ。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や深い所で確認されている。
見分けるポイント
体は太短く、眼が大きい。口ひげ1対あり、長い。
雑食性で、水生昆虫、プランクトン、付着藻類を食べる。

トウヨシノボリ

(スズキ目、ハゼ科)

トウヨシノボリ
生息場所
平瀬 淵
大きさ
7cm
分布・生活場所
琉球列島を除く全国。上~中流域、ため池。
佐賀県付近での他の呼び名
いしびっちゃ、いしもち、ぐりーん他
生活型
産卵は5~7月、中流域のやや流れが速い場所の石の裏側に産みつける。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や深い所、流れの速い所で確認されている。
見分けるポイント
体側に、6~7個の暗色の横班が相互に並ぶ。腹中央部分は暗い青色。上唇が分厚い。
環境への適応能力が強く、放流用のアユと混じって本来の生息地域ではない、いろんな河川で定着している。

ゴクラクハゼ

(スズキ目、ハゼ科)

ゴクラクハゼ
生息場所
河口
大きさ
10cm
分布・生活場所
茨城・秋田県~琉球列島。中~下流域、汽水域の砂底。
佐賀県付近での他の呼び名
-
生活型
産卵は7~10月で砂に半分埋まった石の裏面に産みつける。稚魚は海に下り、秋は2~3cmに成長して川に入り、底生生活に移る。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や深い所、流れの速い所で確認されている。
見分けるポイント
眼の直後までうろこがあり、腹ビレは幅よりも長さのほうが大きい。体色は淡褐色で頃褐色の縦班がある。
雑食で、主に底生小動物や水生昆虫などをエサにしているが、付着藻類も食べる。

参考文献:

  • 「佐賀県の淡水魚-人と川と自然を考える-」 ((株)佐賀新聞社)
  • 「日本の淡水魚」 ((株)山と渓谷社)
  • 「日本の海水魚」 ((株)山と渓谷社)
  • 「日本のハゼ」 ((株)平凡社)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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