松浦川水系の下流域でよく見られる生き物

松浦川下流域の河川環境

松浦川写真1
松浦川写真2
松浦川写真3

植物(群落等としてよく見られる種)

マコモ

(イネ科)

マコモ
生息場所
河岸等
大きさ
1~3m
分布・生活場所
北海道~九州。湖沼や河川、溝や水路。
生活型
多年草。花は8~10月、茎の先に40~60cmの円すいの花序をつける。
松浦川での確認状況
河岸付近の一部で確認されている。
見分けるポイント
地下の茎は径1.5~2cm、地中を横走する。葉は青緑色で40~100cm、幅2~4cm。
フナやコイなど一部魚類の産卵場所として利用されるほか、稚魚の隠れ場や増水時の避難場所にもなる。「万葉集」にも‘こも’の名で24首みられる。

オオタチヤナギ

(ヤナギ科)

オオタチヤナギ
生息場所
河岸
大きさ
3~6m
分布・生活場所
北海道~九州。湿った岸辺。
生活型
高木。花は3月下旬~。花穂は葉と同時に現れ、密集して花をつける。色は淡い黄緑色。
松浦川での確認状況
広い範囲で確認されている。
見分けるポイント
樹皮は灰褐色で縦には割れず、薄片となってはがれ落ちる。小枝は緑色か灰緑褐色または淡黄色で、はじめは短い毛がつき、後に毛は無くなる。枝の分岐点はもろい。
5~7月頃、白い綿毛をつけた種子が飛び散る。

ヨシ

(イネ科)

ヨシ
生息場所
河岸等の水際
大きさ
1~3m
分布・生活場所
北海道~南西諸島。湖沼、河川、湿地など。
生活型
多年草。花は8~10月。2~4個の小さな花からなる小穂がつく。
松浦川での確認状況
広い範囲で確認されている。
見分けるポイント
茎は直立で5~20mm、中空で交互に葉を出す。葉の色は青緑色を帯び、線形で長さ20~50cm。先は尖り垂れ下がる。
ヨシは、昆虫類のエサになったり、鳥類が巣を作ったりする。和名は、青芝(アオシ)が変化してアシと呼ばれたが、アシ(悪し)は縁起が悪いので、ヨシ(善し)と呼ばれるようになった。

参考文献:

  • 「日本の野生植物 木本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 草本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物植物館」 (小学館)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

ページの先頭へ戻る

Copyright (C) 武雄河川事務所.All Rights Reserved.