松浦川水系の中上流域でよく見られる生き物

松浦川水系の中上流域の河川環境(松浦川、徳須恵川)

松浦川写真1
松浦川写真2
松浦川写真3

鳥類

ホオジロ

(スズメ目、ホオジロ科)

ホオジロ
生息場所
樹林 草地
大きさ
17cm
分布・生活場所
種子島、屋久島以北。平地~山地の明るい林縁。
生活型
一年を通してみられる。繁殖期は4~8月。低木林や草陰にお椀形の巣を作り5卵程産む。
松浦川での確認状況
松浦川、徳須江川で多く確認されている。
見分けるポイント
全体に茶褐色で、名前のとおり頬に白い線がある。翼は黒褐色で赤褐色の羽縁がある。
エサは草本の種子、落穂、昆虫など。一夫一妻で生活し、1haほどのなわばりを持つ。

カシラダカ

(スズメ目、ホオジロ科)

カシラダカ
生息場所
樹林 草地 裸地 その他
大きさ
15cm
分布・生活場所
本州~九州。林縁、水田、湿っぽい荒れ地。
生活型
冬の渡り鳥で比較的よく見かける事が出来る鳥。10~20羽の小群でいる。
松浦川での確認状況
松浦川で多く確認されている。
見分けるポイント
スズメ大の濃い褐色の小鳥。褐色で背面に黒班がある。腹面は白色で胸から脇に褐色縦班がある。
早朝にねぐらからエサ場に出て1日をすごし、夕方にねぐらに戻る。ねぐらは山麓のススキのしげみ。エサは植物の種子や落穂など。

カワラヒワ

(スズメ目、アトリ科)

カワラヒワ
生息場所
樹林 草地 裸地 河岸 その他
大きさ
13~17cm
分布・生活場所
北海道~九州。市街地、公園、農村地帯、河原。
生活型
人が住んでいる環境なら普通に見られる。つがいの雄雌はつねに行動をともにし春に繁殖する。
松浦川での確認状況
松浦川で多く確認されている。
見分けるポイント
スズメほどの大きさで、くちばしは太くて淡い桃色。全身が緑がかっており、飛ぶと翼と尾の黄色班が目立つ。
草本の種子をエサとする。行動範囲が広く、巣から2~3km離れた場所までエサを探しに行けるため、都市部にも巣をつくる事が出来る。

エナガ

(スズメ目、エナガ科)

エナガ
生息場所
樹林 その他
大きさ
14cm
分布・生活場所
北海道~九州。低地~高山地帯下部の落葉広葉樹林マツ林、カラマツ林、ブナ林などの樹林。
生活型
繁殖期は4~6月。一夫一妻で7~12個の卵を産む。
松浦川での確認状況
松浦川、徳須江川で多く確認されている。
見分けるポイント
スズメより小さく、黒と白の色をした、尾の長い小鳥。活動的でにぎやかなのが特徴。
エサは主にアブラムシ類で果実や樹液も好む。繁殖以外は群れで生活する。人家近くにもあらわるのでおなじみの鳥である。

アオジ

(スズメ目、ホオジロ科)

アオジ
生息場所
樹林 河岸 その他
大きさ
16cm
分布・生活場所
全国。低地~山地、河原、林縁の低木林。
生活型
西日本では冬の渡り鳥。低地の生け垣や川辺の低木に現れる。
松浦川での確認状況
松浦川で多く確認されている。
見分けるポイント
上面は緑褐色に暗色班。下面は黄色で脇に暗色班がある。頭部は灰色をおびている。
エサはイネ科やタデ科の種子で二足跳び歩行をしながらついばむ。少しでも危険があると低木林の中へ逃げ込んでしまう。林道脇などでもわりと見かける鳥である。

アトリ

(スズメ目、アトリ科)

アトリ
生息場所
樹林 草地
大きさ
16cm
分布・生活場所
全国。平地~山地の林、水田、耕作地。
生活型
冬の渡り鳥で、秋は山地の林に冬は水田などに現れる。
松浦川での確認状況
松浦川で多く確認されている。
見分けるポイント
大きさはスズメよりやや大きい。くちばしもスズメより太い。のどから胸、わき腹、翼の一部が鮮やかなオレンジ色をしている。
群れで木の実や水田の落ち穂などをついばむ。数羽~数十羽、時には1000羽ほどの大群をなす。秋は山地にいて、エサの木の実がなくなる冬から春先には田んぼなどに現れる。

参考文献:

  • 「日本の動物大百科 鳥類Ⅰ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の動物大百科 鳥類Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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