六角川水系の珍しい生き物たち

近年確認されたもの

珍しさのランク
やや珍しい   とても珍しい
範囲矢印
★★ ★★★ ★★★★
六角川周辺が国内でも重要な場所 珍しくなるかもしれないもの
               

陸上で確認された昆虫類等

サラサヤンマ

(トンボ目、ヤンマ科)

サラサヤンマ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
腹長41~47mm、はねの長さ:36~41mm
分布・生活場所
北海道~九州。丘陵地、山間のヤナギ類がある湿地林。
生活型
成虫は5~7月に見られ、やや薄暗い場所の湿った土ややわらかい朽ちた木などに産卵する。
六角川での確認状況
平成14年
見分けるポイント
腹部の1,2節が丸くふくらみ、眼(複眼)が線で接している。
林や湿原の消滅により減少している。

ハイイロボクトウ

(チョウ目、ボクトウガ科)

ハイイロボクトウ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
はねの長さ 15~17mm
分布・生活場所
北海道~九州。平地のヨシなどが多いため池、湿地帯。
生活型
成虫は5~7月に見られ、イネ科のヨシ、ダンチク類を食べる。
六角川での確認状況
平成4、14年
見分けるポイント
ハネ全体に暗褐色の細かな斑点があり、後ろのハネは白色。ヨシの枯れ葉の色に似ているため見つけにくい。
池の改修工事で餌となるヨシが激減し、減少している。

コガムシ

(コウチュウ目、ガムシ科)

コガムシ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
16~18mm
分布・生活場所
北海道~九州。ため池、水田、放棄水田。
生活型
春~夏にかけて見られる。幼虫は肉食、成虫は草を食べる。
六角川での確認状況
平成4、9、14年
見分けるポイント
一見ゲンゴロウに似ている。灯によく飛んでくる。
水田の減少、放棄水田の乾燥化、河川の水質の悪化などにより減少。

コガタガムシ

(コウチュウ目、ガムシ科)

コガタガムシ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
★★
 
大きさ
23~28mm
分布・生活場所
本州~九州。ため池や湿地の草間。
生活型
春~夏にかけて見られる。幼虫は肉食、成虫は草を食べる。
六角川での確認状況
平成14年
見分けるポイント
上ハネは黒色で光沢がある。
ため池の改修や湿地の消失による環境の変化で減少。

ヤマトアシナガバチ

(ハチ目 スズメバチ科)

ヤマトアシナガバチ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
13~18.5mm
分布・生活場所
本州~西表島。
生活型
樹木の葉の裏に小さく目立たない巣をつくる。
六角川での確認状況
平成24年
見分けるポイント
体色は地域によって差がある。背中に黄色の紋があり、触角は黄褐色。
確認された数が少なく、生息に関する情報が不足している。

フタモンベッコウ

(ハチ目、ベッコウバチ科)

フタモンベッコウ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
7~25mm
分布・生活場所
本州~九州、屋久島。土の中や朽ちた木の中に巣をつくる。
生活型
オニグモを餌としている。
六角川での確認状況
平成14年
見分けるポイント
日本最大のベッコウハチ。黒色、顔の両側に黄色の斑紋がある。
餌となるオニグモが激減しているため減少。

参考文献:

  • 「レットデータブックさが」 (佐賀県)
  • 「佐賀県レッドリスト」 (佐賀県)
  • 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 昆虫類」 ((財)自然環境研究センター)
  • 「報道発表資料 第4次レッドリストの公表について」 (環境省)
  • 「ながさきの希少な野生動植物」 (長崎県)
  • 「福岡県の希少野生生物」 (福岡県)
  • 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」 ((株)南方新社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 上」 ((株)保育社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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