六角川水系の珍しい生き物たち

近年確認されたもの

珍しさのランク
やや珍しい   とても珍しい
範囲矢印
★★ ★★★ ★★★★
六角川周辺が国内でも重要な場所 珍しくなるかもしれないもの
               

植物

コギシギシ

(タデ科)

コギシギシ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
★★
 
大きさ
30~50cm
分布・生活場所
関東~九州。沿海池の廃田や海岸の砂浜。
生活型
多年草。花は5~8月。
六角川での確認状況
平成4、19年
見分けるポイント
葉は長いガラがあり、長い楕円形。
生育環境が変化し、他の植物に置き換わり、減少している。

シチメンソウ

(アカザ科)

シチメンソウ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
★★
 
大きさ
30~60cm
分布・生活場所
瀬戸内海沿岸、有明海沿岸、北九州。
生活型
一年草で花は8~9月、11月頃に紅葉する。
六角川での確認状況
平成4、7、13、19年
見分けるポイント
こん棒状の葉で11月頃紅葉する。
泥のたまりやすい場所の干潟部分に、群生またはまばらに生育。海岸、河川開発により生育環境が悪化し、減少。

ヒロハマツナ

(アカザ科)

ヒロハマツナ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
★★
 
大きさ
10~30cm
分布・生活場所
本州西部、九州。塩性湿地。
生活型
秋に紅葉する。
六角川での確認状況
平成4、7、13、19年
見分けるポイント
葉は広線形、上面は平ら。果実は星型をしている。シチメンソウと同じ場所で見ることができる。
海岸、河川の開発により生活環境が悪化し減少。

タコノアシ

(ユキノシタ科)

タコノアシ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
100cm
分布・生活場所
本州~九州。感潮域の海岸や泥湿地。
生活型
多年草。花は8~10月。
六角川での確認状況
平成19年
見分けるポイント
茎の基は地面に埋まっており、数個の枝を出す。葉は平たく細長い。先はとがり基部はやや広い形。全体的に黄緑色。
河川開発により生育環境が悪化し、減少。

ミゾコウジュ

(シソ科)

ミゾコウジュ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
30~70cm
分布・生活場所
関東~南西諸島。水田のアゼや放棄水田。
生活型
二年生草本。花は5~6月。
六角川での確認状況
平成4、7、13、19年
見分けるポイント
茎につく葉は対になり卵型のだ円形。花は小さく、茎の上部に淡い紫色。
水田や河川の改修、埋立てにより減少。

カワヂシャ

(ゴマノハグサ科)

カワヂシャ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
20~60cm
分布・生活場所
四国~九州。水田の縁や溝、小川など。
生活型
二年生草本。花は4~6月。
六角川での確認状況
平成4、7、13、19年
見分けるポイント
葉は茎の一つの節に1枚ずつ方向を変えてつき、長楕円状皮針形。花は薄青紫色。
開発、埋立て、耕地の整理などにより減少。

フクド

(キク科)

フクド
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
30~90cm
分布・生活場所
宮城県、中部~九州。内湾の河口付近の塩性湿地。
生活型
一年草(越年草)。花期は9~10月で、群生していることが多い。
六角川での確認状況
平成4、7、13、19年
見分けるポイント
茎の主軸はほとんど伸びず、多くの枝を出して黄褐色の花を円すい状を付ける。葉は綿毛をもち白緑色をしている。
埋立て、護岸開発により減少。

ウラギク

(キク科)

ウラギク
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
25~55cm
分布・生活場所
北海道~九州。海岸の湿地に群生。
生活型
越年草。花は8~11月。淡紫色の花をつける。
六角川での確認状況
平成4、7、13、19年
見分けるポイント
葉は披針形、多数の花頭をゆるい散房状につける。
海岸、河川開発により減少。

フサナキリスゲ

(カヤツリグサ科)

フサナキリスゲ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
30~60cm
分布・生活場所
近畿~九州。川岸の岩礫地。
生活型
実の時期は9~11月。
六角川での確認状況
平成4、19年
見分けるポイント
葉は固く、穂をだす。
河川開発により減少。

参考文献:

  • 「レットデータブックさが2010 植物編」 (平成23年3月 佐賀県)
  • 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 植物Ⅰ (平成12年7月 (財)自然環境研究センター)
  • 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 植物Ⅱ (平成12年12月 (財)自然環境研究センター)
  • 「報道発表資料 第4次レッドリストの公表について」 (平成24年8月 環境省)
  • 「ながさきの希少な野生動植物」 (平成13年3月 長崎県)
  • 「福岡県の希少野生生物 -植物群落・植物・哺乳類・鳥類-」 (平成23年11月 福岡県)
  • 「日本の野生植物 木本Ⅱ」 (平成9年4月 (株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 草本Ⅱ」 (平成11年2月 (株)平凡社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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