厳木川流域でよく見られる生き物

イノシシ

（ウシ(偶蹄)目、イノシシ科）

生息場所

樹林　草地

大きさ

80～110cm

分布・生活場所

本州～九州。広葉樹林、里山、低地帯の水田、農耕地

生活型

繁殖期は春～秋、年１回出産する。雄雌は分かれて生活する。雄は1～2歳で母親と分かれ、単独で行動するか、20頭以下の群れをつくる。娘は母親とともに群れをつくる。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、草地や竹林などで確認されている。

見分けるポイント

全身、褐色または暗褐色の剛毛で覆われ、鼻先は円盤状となる。尾は長く耳が小さい。

コウベモグラ

（モグラ(食虫)目、モグラ科）

生息場所

草地　その他

大きさ

125～185mm

分布・生活場所

静岡・長野・石川～九州。低地～山地の水田や草地。

生活型

春～初夏が繁殖期で、2～6匹生まれる。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、草地などに塚や坑道が確認されている。

見分けるポイント

毛色は褐色。大型の物ほど褐色が強くなる。上あごの切歯は浅い弧状に並ぶ。

タヌキ

（ネコ(食肉)目、イヌ科）

生息場所

樹林　草地　その他

大きさ

50～60cm

分布・生活場所

北海道～九州。平地～山地の林、林縁、里山など。

生活型

繁殖期は2～4月。日中は巣穴にいて、夜行動する。ため糞の習性があり場所は共同で使用する。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、樹林や水田などに糞や足跡が確認されている。

見分けるポイント

背中には黄褐色で黒い刺毛があり、腹部は黄褐色。足と目の周囲は暗色。

テン

（ネコ(食肉)目、イタチ科）

生息場所

樹林

大きさ

41～49cm

分布・生活場所

本州～九州。森林を生息地とするが、樹木があれば人家周辺にも出現する。

生活型

4～5月に樹木の穴などに2～4頭を産む。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、構造物などに糞が確認されている。

見分けるポイント

胸にオレンジ班を持ち、鮮やかな黄色を個体から褐色をしたものまでいろいろ。

ニホンカナヘビ

（有鱗目、カナヘビ科）

生息場所

草地　人里

大きさ

160～270mm

分布・生活場所

北海道～九州。低地～平地の草地や藪。人家の庭先。

生活型

5～8月に産卵。昼行性で夜は落ち葉の間や葉の上で眠る。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、草地などで確認されている。

見分けるポイント

頭は大型のうろこで覆われる。背面や腹面の色は茶色で背面に暗褐色の斑点を持つものもいる。

シマヘビ

（有鱗目、ナミヘビ科）

生息場所

草地　河岸　耕作地

大きさ

80～200ｃｍ

分布・生活場所

北海道～九州。平地～山地の水田や小川。

生活型

7～8月に4～16個の卵を産む。冬は冬眠する。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、草地や構造物で確認されている。

見分けるポイント

目つきが鋭く精悍な顔つき。茶褐色に4列の黒い縦縞が走る。腹側は鮮やかな黄色味を帯びる。

ヌマガエル

（無尾目、アカガエル科）

生息場所

草地　湿地

大きさ

28～54mm

分布・生活場所

静岡～九州。平野～低地の沼や田んぼなどの水辺。

生活型

産卵は5～8月。湿地や田んぼに産みつけられる。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、水田、畑、水たまりで確認されている。

見分けるポイント

体色は背面が薄茶色や灰色で、暗色のまだら模様が入る。頭は細長く、左右の目の間は上まぶたの幅よりも狭く、凹まない。

ツチガエル

（無尾目、アカガエル科）

生息場所

草地　湿地

大きさ

30～60mm

分布・生活場所

本州～九州。都市の人工池～水田、河川、渓流、湿原

生活型

繁殖期は5～8月で、2～3回産卵する。幼生のまま越冬する。

厳木川での確認状況

厳木ダム周辺を含め、水たまりや河川の中で確認されている。

見分けるポイント

背面は灰褐色でイボがたくさんある。のどと腹に黒班があることが多い。

アマガエル

（無尾目、アマガエル科)）

生息場所

草地　湿地

大きさ

22～45mm

分布・生活場所

全国。平野や低山の水田等。

生活型

繁殖は4～8月、水田や湿地などの止水で産卵。

厳木川での確認状況

水田付近や河川止水域などで確認されている。

見分けるポイント

体色は緑色で目の前から鼻あたりまで伸びる黒い線が特徴。幼生は左右の眼が広く離れた顔つき。