厳木川流域でよく見られる生き物

厳木川の河川環境

厳木川写真1
厳木川写真2
厳木川写真3

植物(群落等としてよく見られる種)

アラカシ

(ブナ科)

アラカシ
生息場所
樹林
大きさ
10~15m
分布・生活場所
本州~九州。屋久島。低地~山地の照葉樹林。
生活型
常緑高木。4月頃花を咲かせ、実は10月頃熟す。
厳木川での確認状況
厳木ダム周辺を含め、山沿いの一部で確認されている。
見分けるポイント
幹は暗褐色を帯びた灰色で、ふつう裂け目はない。枝はやや太く、若いときは毛がある。葉は交互につき、楕円形か広楕円形。表面は緑色で光沢があり、裏面は灰白色。
カシの仲間としてはもっともよく見る木で、里山でも庭木や生け垣としてふつうに用いられる。

ネコヤナギ

(ヤナギ科)

ネコヤナギ
生息場所
河岸
大きさ
0.5~5m
分布・生活場所
北海道~九州。河川の上流の急流にある砂礫地。
生活型
落葉低木。花は3~4月、銀色に光る毛で覆われ目立つ。
厳木川での確認状況
厳木ダム周辺を含め、河岸で確認されている。
見分けるポイント
葉は花の後に出る。長さ6~10cmで相互につき、長い楕円形。表面は深緑色、裏面は白くて長い毛を密集させる。
平安時代の書物にも春の訪れを告げる花として登場するほど昔から親しまれてきた樹木。現在でも庭木として植えられている。よく根をはるので河川の護岸用にも植えられる。

ツルヨシ

(イネ科)

ツルヨシ
生息場所
河岸
大きさ
1.5~2m
分布・生活場所
本州~九州。南西諸島。流れの速い川岸の砂礫地。
生活型
多年草。花は8~10月、茎の先につき長さ約30cm、紫褐色で小穂を密につける。
厳木川での確認状況
厳木ダム周辺を含め、広い範囲で確認されている。
見分けるポイント
茎は円柱形、中空で直立する。葉は灰褐色、相互に出て披針形で先がとがっている。葉質はかたく、へりはざらつく。ヨシと似ている。
和名は‘ツルのようなヨシ’の意味。

セキショウ

(サトイモ科)

セキショウ
生息場所
河岸
大きさ
10~30cm
分布・生活場所
本州~九州。溝や渓流沿いの湿地。
生活型
花は3~5月で、花のついた茎は直立する。色は淡い黄緑色。
厳木川での確認状況
厳木ダム周辺を含め、河岸で確認されている。
見分けるポイント
根茎は多数枝分かれし、その先から多数の線形の葉を出す。葉には毛はなくつややかである。
観賞用として栽培され、小型に改良されたものが売られている。寺院や庭園の雨落ち受けや手水鉢の近くに植えられている。

参考文献:

  • 「日本の野生植物 木本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 草本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物植物館」 (小学館)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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