松浦川水系の珍しい生き物たち

近年確認されたもの

珍しさのランク
やや珍しい   とても珍しい
範囲矢印
★★ ★★★ ★★★★
松浦川周辺が国内でも重要な場所 珍しくなるかもしれないもの
               

陸上で確認された昆虫類等

ムスジイトトンボ

(トンボ目、イトトンボ科)

ムスジイトトンボ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
腹長21~25mm、はねの長さ:14~17mm
分布・生活場所
平地や丘陵地の池沼や湿地のたまり水、水田など。
生活型
成虫は5~7月に見られる。
松浦川水系での確認状況
平成12、17年
見分けるポイント
オスメスともに淡青色で黒班がある。
護岸工事等によるため池の環境の変化、農薬の散布により減少。保護には生息地の水生植物の保護や護岸と草地の保全が必要である。

タベサナエ(成虫)

(トンボ目、サナエトンボ科)

タベサナエ(成虫)
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
腹長30~34mm、はねの長さ:26~29mm
分布・生活場所
平地や丘陵地の流れが緩やかな浅い小川、ため池。
生活型
幼虫は植物の沈殿物ある水底の泥にもぐり、4月の初めから成虫が飛び始める。
松浦川水系での確認状況
平成12、17年
見分けるポイント
成虫は胸の側面に黒状が1本ある。幼虫は褐色あるいは黒褐色のヤゴ。
河川の改修により減少。

シロホソバ

(チョウ目、ヒトリガ科)

シロホソバ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
はねの長さ:23~26mm
分布・生活場所
本州~九州。平野部。
生活型
6~9月に出現。
松浦川水系での確認状況
平成6、17年
見分けるポイント
前のハネ裏面は灰色だが、その濃度には変異がある。幼虫は地衣類を食べる。
 

キシタアツバ

(チョウ目、 ヤガ科)

キシタアツバ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
はねの長さ:30mm
分布・生活場所
宮城県~九州。人里的な環境。
生活型
4~9月に出現。幼虫はヤブマオなどに付く。さなぎで越冬する。
松浦川水系での確認状況
平成6、12、17年
見分けるポイント
前のハネの基部は黄色味を帯び、先端にいくと紫灰色になる。後のハネは淡黄色。腹は黄色。森林帯にはあまりいない。
 

アイヌハンミョウ

(コウチュウ目、ハンミョウ科)

アイヌハンミョウ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
15~17mm
分布・生活場所
河川の中流域の川原等に生息。
生活型
主に春に出現し石の下にいるゴミムシ類を食べる。
松浦川水系での確認状況
平成12、17年
見分けるポイント
背面はつやのない緑色で、ハネにクリーム色の斑紋がある。
護岸工事や河川改修により生息環境が破壊され減少。

コガムシ

(コウチュウ目、ガムシ科)

コガムシ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
16~18mm
分布・生活場所
北海道~九州。ため池、水田、放棄水田。
生活型
春~夏にかけて見られる。幼虫は肉食、成虫は草を食べる。
松浦川水系での確認状況
平成6、17年
見分けるポイント
一見ゲンゴロウに似ている。灯によく飛んでくる。
水田の減少、放棄水田の乾燥化、河川の水質の悪化などにより減少。

ヤマトアシナガバチ

(ハチ目 スズメバチ科)

ヤマトアシナガバチ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
13~18.5mm
分布・生活場所
本州~西表島。
生活型
樹木の葉の裏に小さく目立たない巣をつくる。
松浦川水系での確認状況
平成12、17年
見分けるポイント
体色は地域によって差がある。背中に黄色の紋があり、触角は黄褐色。
確認された数が少なく、生息に関する情報が不足している。

参考文献:

  • 「レットデータブックさが」 (佐賀県)
  • 「佐賀県レッドリスト」 (佐賀県)
  • 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 昆虫類」 ((財)自然環境研究センター)
  • 「報道発表資料 第4次レッドリストの公表について」 (環境省)
  • 「ながさきの希少な野生動植物」 (長崎県)
  • 「福岡県の希少野生生物」 (福岡県)
  • 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」 ((株)南方新社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 上」 ((株)保育社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「原色日本蛾類図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「日本産蛾類大図鑑」 ((株)講談社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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