松浦川水系の珍しい生き物たち

近年確認されたもの

珍しさのランク
やや珍しい   とても珍しい
範囲矢印
★★ ★★★ ★★★★
松浦川周辺が国内でも重要な場所 珍しくなるかもしれないもの
               

植物

ヒロハマツナ

(アカザ科)

ヒロハマツナ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
★★
 
大きさ
10~30cm
分布・生活場所
本州西部、九州。塩性湿地、シチメンソウと一緒に生育する。
生活型
一年草。花は10~11月。
松浦川水系での確認状況
平成24年
見分けるポイント
葉は広く上面は平ら。果実は星型。
海岸、河川の開発により生活環境が悪化し減少。

ハママツナ

(アカザ科)

ハママツナ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
20~60cm
分布・生活場所
宮城県~九州。塩性湿地や河口付近。
生活型
花は9~10月。秋に紅葉する。
松浦川水系での確認状況
平成5年、11年、16年、24年
見分けるポイント
茎は直立するか斜めに立ち、多くの枝に分かれる。葉は交互につき、狭い線形で2~4cm
晩秋には葉や茎が紅葉する。海岸の開発により生活環境が悪化したため、減少。

ミズマツバ

(イネ科)

ミズマツバ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
★★
 
大きさ
3~10cm
分布・生活場所
本州~琉球列島。水田や湿地。
生活型
一年草。花は8~10月。
松浦川水系での確認状況
平成24年
見分けるポイント
茎の基は地面をはい、枝分かれして高さ3~10cmになる。線形の葉が3~4個付き、淡紅色
土地の開発造成、農薬による汚染。湿地の植物の移り変わりにより減少。

アサザ

(ミツガシワ科)

アサザ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
葉は円形で5~10cm、花は3~12cm
分布・生活場所
北海道~九州。池沼や流れが緩やかな河川に生える水草。
生活型
多年草。花は6~9月。
松浦川水系での確認状況
平成24年
見分けるポイント
葉は卵型または円形で、縁が波状歯牙がある。花は黄色で花弁は5枚。
河川の開発やクリークの改修により減少。

ミゾコウジュ

(シソ科)

ミゾコウジュ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
30~70cm
分布・生活場所
関東~南西諸島。水田のアゼや放棄水田。
生活型
二年生草本。花は5~6月。
松浦川水系での確認状況
平成11、16、24年
見分けるポイント
茎につく葉は対になり卵型のだ円形。花は小さく、茎の上部に淡い紫色。
水田や河川の改修、埋立てにより減少。

カワヂシャ

(ゴマノハグサ科)

カワヂシャ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
20~60cm
分布・生活場所
四国~九州。水田の縁や溝、小川など。
生活型
二年生草本。花は4~6月。
松浦川水系での確認状況
平成11、16、24年
見分けるポイント
葉は茎の一つの節に1枚ずつ方向を変えてつき、長楕円状皮針形。花は薄青紫色。
開発、埋立て、耕地の整理などにより減少。

ウラギク

(キク科)

ウラギク
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
25~55cm
分布・生活場所
北海道~九州。海岸の湿地に群生。
生活型
越年草。8~11月。淡紫色の花をつける。
松浦川水系での確認状況
平成5、16、24年
見分けるポイント
葉は披針形、多数の花頭をゆるい散房状につける。 
海岸、河川開発により減少。

センニンモ

(ヒルムシロ科)

センニンモ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
(葉身)2~6cm
分布・生活場所
北海道~九州。ため池、河川、水路。沈水植物。
生活型
常緑性。
松浦川水系での確認状況
平成5、24年
見分けるポイント
葉がらはなく、広線形で3本の縦脈がある。葉の縁は細いのこぎり葉状。
池沼の開発、河川開発により減少。

イヌアワ

(イネ科)

イヌアワ
佐賀県での珍しさ
全国での珍しさ
 
大きさ
50~80cm
分布・生活場所
山形・関東西部~九州。林縁、藪。
生活型
多年生。花は8~10月。
松浦川水系での確認状況
平成16、24年
見分けるポイント
地下に堅い皮で覆われた根茎がある。花は円錐形で枝にまばらにつく
森林の開発、自然遷移により減少

ナガボテンツキ

(カヤツリグサ科)

ナガボテンツキ
佐賀県での珍しさ
★★
全国での珍しさ
 
大きさ
40~60cm
分布・生活場所
本州~九州。海岸域、波しぶきがかかる岩場の湿地。
生活型
全体に毛がなく、果実は8~10月に熟す。
松浦川水系での確認状況
平成24年
見分けるポイント
狭長楕円形の小さい穂を出す。穂の色は黄褐色。穂の長さは7~15mm。
海岸の開発により減少。

参考文献:

  • 「レットデータブックさが2010 植物編」 (佐賀県)
  • 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 植物Ⅰ ((財)自然環境研究センター)
  • 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 植物Ⅱ ((財)自然環境研究センター)
  • 「報道発表資料 第4次レッドリストの公表について」 (環境省)
  • 「福岡県の希少野生生物 -植物群落・植物・哺乳類・鳥類-」 (福岡県)
  • 「日本の野生植物 木本Ⅰ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 木本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 草本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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