六角川水系の感潮域上流側でよく見られる生き物

六角川水系の感潮域上流側の河川環境(六角川、牛津川)

六角川写真
六角川写真
六角川写真

底生動物:水中で確認された貝類、昆虫類など

クロベンケイガニ

(エビ目、ベンケイガニ科)

クロベンケイガニ
生息場所
河口等
大きさ
33mm
分布・生活場所
本州~九州。海岸よりやや内陸の汽水~淡水域。
生活型
夜行性で、昼間は水中で過ごし、夜は陸域で活動する。
六角川での確認状況
干潟や水際の植物等で確認されている。
見分けるポイント
甲は四角形、側縁は直線的で背面はでこぼこ。色は暗緑色で、雄のハサミは紫色を帯びる。
日本ではふつうに見られる。雨の日は陸を歩いていることがある。完全な雑食性で、動物や植物の生死の区別なく食べる。

サカマキガイ

(基眼目、サガマキガイ科)

サカマキガイ
生息場所
淵 水路 沼池
大きさ
10~15mm
分布・生活場所
全国に分布するが外来種。水田、ため池、水路、湿地など。
生活型
5月頃ふ化し、一年で10mm程に成長する。翌春産卵して死亡する。
六角川での確認状況
深いところや水際の植物等で確認されている。
見分けるポイント
卵型の巻き貝で、左巻き。殻質は薄く半透明。殻色は淡黄褐色で光沢が強く、軟体部は黒い色素が多くて全体に黒っぽい。
水草やヨシの葉うら、水路の壁面などに付着して生活する。ちいさな藻類をやすりのような舌歯で削り取って食べる。

カワニナ

(盤足目、カワニナ科)

カワニナ
生息場所
小河川 水路
大きさ
20~50mm
分布・生活場所
全国。丘陵地や谷の水路や小河川。
生活型
繁殖期は5~10月、1回に50~100個の仔貝を産む。
六角川での確認状況
六角川の淡水が混ざるような所で確認されている。
見分けるポイント
川表側の面の彫りは弱いらせん状の脈のみ。生息地域や場所によって大きさや形に違いがある。
全国の川や水路などに生息する代表的な存在。ゲンジボタルのエサになる貝として有名。モクズガニも好んで食べる。

ミナミヌマエビ

(エビ目、ヌマエビ科)

ミナミヌマエビ
生息場所
平瀬や淵(水中の植物等)
大きさ
3~4cm
分布・生活場所
本州中部以南。下流域~中流域、用水路。
生活型
繁殖期は初夏~秋。大型の卵を少数抱く。
六角川での確認状況
干潟、水際の植物等で確認されている。
見分けるポイント
体色は透明感のある個体から褐色、まだら模様などいろいろ。雄より雌のほうが大型になる。
釣りのエサとして‘タエビ’の名前で売られている。本来分布域でない場所での生息も確認されているが、釣り人が余ったエサを捨てているためと思われ、問題になっている。

参考文献:

  • 「日本産淡水貝類図鑑」 ((株)ピーシーズ)
  • 「干潟の生きもの図鑑」 ((株)南方新社)
  • 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」 ((株)南方新社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 上」 ((株)保育社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」 (東海大学出版社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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