六角川水系の感潮域上流側でよく見られる生き物

六角川水系の感潮域上流側の河川環境(六角川、牛津川)

六角川写真
六角川写真
六角川写真

植物(群落等としてよく見られる種)

オヒシバ、アキメヒシバ群落

(イネ科)

オヒシバ、アキメヒシバ
生息場所
草地
大きさ
20~80cm
分布・生活場所
全国。日当たりのよい畑、路傍、空き地。
生活型
1年草。4~5月に発芽する。花期は7~10月。
六角川での確認状況
六角川の一カ所で確認された。
見分けるポイント
(オヒシバ)茎はへん平でなめらか。株もとで多く枝分かれし地面に広がる。葉は線形で2つに折れ、葉の根元には長い毛がある。(アキメヒシバ)茎は地面近くで枝分かれし、茎の上部は斜めに立ち上がる。葉は交互に付き、線状披針形でやわらかく、へりはわずかに波打つ。
草地でもっともよく見られる、夏の雑草の代表種。乾燥に強く、繁殖力がさかん。

ナリヒラダケ

(イネ科)

ナリヒラダケ
生息場所
草地
大きさ
5~10cm
分布・生活場所
中国~九州。河岸の土手、人家の庭など。
生活型
タケノコは6~7月ころ出て、稈は成長にともない緑から淡紫色に変わる。
六角川での確認状況
高水敷で確認されている。
見分けるポイント
竹の皮は紫色を帯び、無毛で平面の一部はしばらくぶら下がってから脱落する。枝ははじめの節から3本ずつ出るが、2年目からは7~8本となる。一見メダケに似ているが、皮が落下するところが異なる。
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カモノハシ

(イネ科)

カモノハシ
生息場所
河口等
大きさ
30~70cm
分布・生活場所
本州~九州。湿地、砂浜。
生活型
多年草。花期は7~11月。
六角川での確認状況
高水敷で確認されている。
見分けるポイント
基部はときに地をはって分枝する。葉は線形。花は高く立ち、長さは4~7cm。総は2個あるがぴったりくっついて直立していて1個のように見える。
和名のカモノハシは鳥の‘カモのくちばし’から由来するもので、2個の総がカモのくちばしが合わさった形に見えたことから。

ウキヤガラ、マコモ

(カヤツリグサ科、イネ科)

ウキヤガラ、マコモ
生息場所
河岸
大きさ
1~3m
分布・生活場所
北海道~九州。湖沼や河川、溝や水路。
生活型
多年草。抽水植物。花はウキヤガラは5~8月、マコモは8~10月。
六角川での確認状況
河岸で確認されている。
見分けるポイント
(ウキヤガラ)茎が太く矢の柄のようで、枯れると水に浮く。茎は直立し、下の方に長さ15~60cmの葉が付く。(マコモ)葉は茎の下の方にあり、青緑色で長さ40~100cm。葉の根元は茎を包むようにある。
ヨシよりも水深の深いところで生育し、水際でよく見られる。

参考文献:

  • 「日本の野生植物 木本Ⅰ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 木本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 草本Ⅰ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物 草本Ⅱ」 ((株)平凡社)
  • 「日本の野生植物植物館」 (小学館)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

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