石井樋の知恵と工夫

石井樋の知恵と工夫

石井樋は、当時の土木技術の粋と英知を注ぎ込んだ構造物です。現代でも通用するすばらしい工夫をご紹介します。

石井樋の工夫 その1

石井樋付近の堤防は二重になっていて、その間に遊水地をつくっています。1番目の堤防をあふれた水が2番目の堤防にたどりつくまでに勢いが弱くなるしかけです。洪水の被害が大きくならないよう工夫したものです。
また、川側に竹を植えて、水の勢いを弱めたり、大きな石や流木などを人が住んでいる土地まで流さないようにしたりしていました。


石井樋の工夫 その2

嘉瀬川の水には砂が多く含まれています。そこで、

砂がまざった嘉瀬川の水は象の鼻で流れが川の中央に寄り、大井手堰にぶつかります。そのとき水に含まれた土砂の一部が川底に沈みます。

大井手堰にぶつかった水は逆流してゆるやかな流れになり、土砂を少しずつ川底に沈めながら象の鼻と天狗の鼻の方へ流れていきます。

象の鼻と天狗の鼻の間を通るうちに、さらに流れはゆるやかになり、土砂の混じらないきれいな水が石井樋から多布施川に流れていきます。

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